事業モデル
同社は農薬や化学肥料に頼らない安全な食肉、加工食品、鶏卵、牛乳などの事業を展開しています。生産卸売事業では、提携農場で生産された若鶏等を自社工場で一次処理し、ブランド化して生協や量販店へ販売する体制を構築しています。
直販事業においては、安心・安全な食品を全国の個人消費者に直接届けるモデルを採用しています。独自のノウハウに基づく飼育技術や加工技術により、差別化された商品提供と高い信頼性の確保を両立させています。
KPI
当連結会計年度における売上高は82億83百万円となり、前年同期比で4.1%の増加を記録しました。生産卸売事業では、冷凍加工食品の好調な推移と価格改定の効果により、売上高が66億22百万円に達しています。
利益面では、原材料や人件費の上昇という逆風があるものの、販売拡大と生産性向上によって経常利益は1億86百万円(前年同期比262.2%増)へと大きく改善しました。直販事業においても、売上高は減少したものの、効率化の推進により営業利益が35百万円に増加しています。
成長ドライバー
中期経営計画において、人財力、ブランド力、事業競争力の強化を柱とした7つの基本戦略を掲げています。特に「鶏肉・冷食事業の変革」では、機械化やIT化による生産性の向上と、成型品へのシフトを通じた成長を目指しています。
また、中国における若鶏の生産・販売基盤の確立や、独自の飼育技術を活用した新商品の開発にも注力しています。これらの取り組みにより、2033年3月期に売上高120億円、売上高経常利益率4%以上の達成を目標としています。
リスク
事業運営における大きなリスクとして、飼料原料価格の変動が挙げられます。世界的な需要動向や為替の影響でコストが高騰する局面では、製品価格への転嫁が必要となる構造となっています。
また、鳥インフルエンザ等の感染症による生産制限や風評被害も懸念される要因です。さらに、特定の生活協同組合に対する売上構成比が高いため、主要な取引先の動向が業績に直接的な影響を及ぼす可能性が含まれています。
競合
同社は「食の安心・安全」という価値観において高い信頼を獲得しており、特に生協との強固な互恵関係を構築しています。この独自の立ち位置により、競合他社とは異なる安定した販路と顧客基盤を確保しているのが特徴です。
製品開発においては、若鶏の無投薬飼育や全植物性飼料の開発など、高度な技術力を背景とした差別化を図っています。こうした独自技術による品質管理の徹底が、競合に対する優位性を支える重要な要素となっています。
バリュエーション
2026年7月31日時点の株価は998円となっており、同日の時価総額は約41.6億円です。この時点でのPERは192.29倍、PBRは1.91倍と算出されています。
配当利回りは1.00%となっており、投資家に対して一定の還元が行われています。これらの指標は、同社が持つブランド価値や将来の成長期待を反映した水準となっています。
