事業モデル

同社は「太陽光発電設備・系統用蓄電所事業」と「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス事業」の2つの領域で展開する再生可能エネルギー事業を主軸としています。これらの事業において、開発・販売によるフロー収益と、運用サービスや保有資産から得られるストック収益の両輪で構成される収益モデルを採用しています。

具体的には、太陽光発電施設や系統用蓄電所の企画から建設(EPC)、販売までを一貫して手掛けるほか、O&Mやアグリゲーション等の運用サービスを提供しています。また、住宅事業においては、太陽光設備を搭載したハウスの販売に加え、既存不動産を改修して環境性能を高める取り組みも行っています。

KPI

当連結会計年度における売上高は18,358,123千円となり、前年同期比で58.0%の増加を記録しました。営業利益は1,191,710千円と前年同期比119.3%増、経常利益も1,029,656千円(同152.3%増)と大幅な成長を見せています。

さらに、親会社株主に帰属する当期純利益は500,265千円となり、前年同期比で81.6%の増加を達成しました。これらの数値は、同社が掲げる「Green300」等の経営計画に基づき、脱炭素ニーズへの対応を加速させた結果とみられます。

成長ドライバー

国内の再生可能エネルギー市場において、政府による政策的な後押しや企業の自家消費型太陽光発電への関心の高まりが追い風となっています。特に、電力供給の安定化に向けた「系統用蓄電池」の必要性が急浮上しており、同社はこの分野へいち早く着手しています。

中長期的な成長戦略として、2029年4月期に売上高300億円、営業利益20億円を目指す目標を掲げています。ストック型の収益基盤の強化や、アグリゲーションビジネスの確立など、次世代エネルギーネットワークの構築に向けた多角的な展開が成長の鍵となります。

リスク

事業構造上、工事の遅延や電力会社との系統連系の遅れが売上高に直接影響を及ぼすリスクが存在します。また、太陽光パネルや建材などの資材価格が高騰した場合、そのコストを販売価格へ転嫁できないことが収益を圧迫する可能性があります。

さらに、施工業務の大部分を外注に依存しているため、工事の進捗管理や外注先の確保が課題となります。加えて、代表者への高い依存度や、自然災害による設備・現場への被害といった物理的なリスクも経営上の重要事項として認識されています。

競合

同社は再生可能エネルギー事業の単一セグメントを展開しており、太陽光発電施設や系統用蓄電所の開発から運用までを一貫して行う体制を構築しています。特に、電力供給の安定化に向けたシステム全体でのアプローチが求められる市場環境において、独自の強みを持っています。

競合他社との差別化要因として、単なる設備販売に留まらないO&Mやアグリゲーションといった運用サービスの提供があります。また、住宅事業においても、太陽光発電を組み込んだ付加価値の高い物件を提供することで、独自の立ち位置を確保しています。

バリュエーション

2026年7月31日時点の株価は1,353円であり、同日の時価総額は約167.3億円となっています。この時点でのPERは34.96倍、PBRは3.02倍と算出されています。

また、同日のデータに基づく配当利回りは0.81%です。これらの指標は、成長期待を反映した現在の市場評価を示しており、今後の事業拡大による収益性の向上が注目されます。