事業モデル
同社はケーブルテレビをはじめとする放送通信事業者を対象としたソリューションプロバイダーとして、システムの設計から施工、保守までを一貫して行うトータル・インテグレーション事業を展開しています。
さらに、最適な機器の選定と販売を行う機器インテグレーション部門を擁し、自社開発製品や他社製品を組み合わせた高度なカスタマイズを提供しています。これらの活動は、単なる機器販売に留まらず、技術的な知見に基づいたシステム構築能力によって支えられています。
KPI
当連結会計年度の売上高は10,488百万円となり、前年同期比で10.4%の減収となりました。この要因は、資材調達の長期化や顧客の計画変更に伴う工期調整により、複数の案件で売上計上が次期へずれ込んだことに起因します。
一方で、受注高は10,390百万円(前年同期比99.6%)を記録しており、特に中長期的な成長領域である10Gbpsサービス関連の需要は堅調に推移しています。また、トータル・インテグレーション部門の売上高は5,473百万円、機器インテグレーション部門は5,014百万円となっています。
成長ドライバー
成長戦略として、既存の放送通信分野における技術開発と保守サポート体制の強化に加え、新拠点「SYNC Labo」を活用した提案力の向上を図っています。特に次世代通信インフラへの対応や、高度な機器提供を通じた顧客満足度の向上が重要視されています。
また、新たな成長基盤として、Wi-Fi電波を活用した安否確認支援サービスなどの展開や、地域・観光DXに資するコンテンツの提供など、事業領域の拡大を積極的に進めています。これらの取り組みは、従来のビジネスに固執せず、変化する市場環境に適応するための重要な柱となっています。
リスク
原材料や半導体を含む電子部品の供給環境が不安定な状況にあり、調達コストの上昇や納期遅延が経営成績に影響を及ぼすリスクが存在します。特に円安の進行による仕入れ価格の高騰は、製品の競争力や利益率を圧迫する要因となります。
また、技術革新のスピードが速い業界特性上、研究開発における投資の不確実性や、製品の陳腐化に伴う棚卸資産の評価損が発生するリスクも抱えています。さらに、海外拠点での事業展開においては、現地の法規制の変化や地政学的リスクといった外部要因への対応も求められます。
競合
同社は放送通信分野において、メーカーとしての強みとシステム設計・構築・運用保守までを一貫して提供できるトータルなソリューション能力を武器としています。
競合他社との差別化要因として、単なる機器の販売ではなく、高度な技術力に基づいたカスタマイズや、複雑なネットワーク設計への対応力が挙げられます。特に、地域密着型のサービスを展開するケーブルテレビ事業者に対し、より付加価値の高いインフラ構築を提案することで独自の立ち位置を確保しています。
バリュエーション
2026年08月01日時点の市場データにおいて、同社の株価は689円(2026-07-31時点)となっており、PERは13.23倍、PBRは1.25倍と算出されています。
また、同日のデータに基づく配当利回りは4.35%となっています。これらの指標は、現在の市場環境における同社の評価を反映する基礎的な数値として用いられます。
