事業モデル

同社グループは法面保護工事やダム基礎工事、アンカー工事など、建設の基礎となる高度な施工技術を核とした事業を展開しています。これらに加え、地質調査や建設コンサルタント業務も提供しており、多角的なアプローチで顧客のニーズに対応しています。

特に「削孔」と「注入」という基本技術に注力しており、ICTを活用した機械化施工技術の構築に向けた研究開発を積極的に推進しています。独自の技術力を維持するため、大学や公的機関との連携を通じた共同開発も進めており、技術力の高度化を図っています。

KPI

当連結会計年度における売上高は302億79百万円に達し、前年同期比で28.4%の増収を記録しました。特に米国現地法人における大型案件の順調な進捗が寄与しており、同期間の営業利益は18億91百万円と大幅な伸長を見せています。

一方で受注高については、国内での競争激化や工事の先送り等の影響を受け、前年同期比で51億62百万円(15.7%)の減少となりました。しかし、設計変更による価格転嫁や原価精査といった施策により、利益面では計画を上回る成果を確保しています。

成長ドライバー

成長の源泉は、独自の施工技術に対する研究開発と、海外市場への参入戦略にあります。自動化に向けたパーカッションドリルや吹付装置の開発を進めており、人手不足が深刻な建設業界において生産性の向上を目指しています。

また、米国子会社を通じたグローバル展開も重要な成長要素です。LNG精製プラントの基地地盤改良工事など、海外での大型案件獲得による収益貢献を追求しており、技術力の高度化と市場拡大の両輪で持続的な成長を図る方針です。

リスク

事業構造上、売上高の約6割が公共工事に依存しているため、国や地方自治体の財政状況や予算規模の変化が業績に直接影響するリスクがあります。また、下請工事の割合が非常に高く、発注側の経営環境による影響も考慮する必要があります。

さらに、建設資材価格の高騰や労務費の上昇といった外部要因に加え、海外事業における為替変動や現地の政治・経済情勢の変化もリスク要因として特定されています。これらの不確実な環境下で、技術者の育成と施工品質の維持が重要な課題となっています。

競合

同社は法面保護やダム基礎工事といった専門性の高い分野において、独自の工法や高度な技術力を武器に市場での地位を確立しています。特に「削孔」や「注入」に関する独自技術の開発・保持は、競合他社に対する優位性を築くための重要な要素です。

建設業界全体では資材高騰や人手不足といった厳しい環境が続いており、こうした状況下で生産性の向上や自動化への投資を行うことで競争力を維持しています。高度な専門技術を要する工事において、独自の強みを活かした受注獲得を目指す構造となっています。

バリュエーション

2026年7月31日時点の市場データにおいて、同社の株価は729円となっており、PERは8.13倍と算出されています。PBRは0.54倍であり、配当利回りは4.12%を記録しています。

これらの指標は、安定した事業基盤を持ちつつも、将来の成長に向けた技術投資や海外展開への布石を打っている現状を反映しています。時価総額は約133.3億円(13,334,600,704円)と算出されています。