事業モデル
同社は空気調和衛生設備工事の設計、監督、施工を主軸とする事業を展開しています。子会社を通じて国内の施工体制を強化し、海外拠点では技術支援を行うことでグローバルな展開を見据えた体制を構築しています。
また、高度な温湿度調整技術を応用した機器製造販売事業も展開しており、半導体やフラットパネルディスプレイ(FPD)向けの精密環境制御機器を主力としています。設備工事と機器製造の双方で独自の技術力を活用する構造となっています。
KPI
当連結会計年度において、受注高は93,098百万円、売上高は91,947百万円を記録しました。特に設備工事事業では、前年同期比で営業利益が48.8%増加しており、採算性の改善が進んでいることが伺えます。
機器製造販売事業においても、受注高が前年同期比66.9%増と大幅に伸長しています。同事業の売上高は5,835百万円となり、前年度と比較して成長傾向にあることが確認できます。
成長ドライバー
半導体やFPD分野における環境制御技術の需要が高まっており、特に高度な技術を要する製品の受注が伸長しています。同社は独自の技術を応用した高機能フィルム製造装置向け製品などの展開を強化しています。
また、脱炭素社会に向けたZEB対応空調システムや、植物工場向けの省エネ・安定栽培システムの開発など、次世代の環境ニーズに合致する研究開発にも注力しています。新技術研究所の建設も進められており、技術革新による成長を追求しています。
リスク
建設業界特有の要因として、資機材の高騰や労働力不足に伴うコスト上昇、および受注価格競争による採算悪化のリスクが存在します。また、機器製造販売事業においては特定の取引先への依存度が高く、その動向が経営に影響を及ぼす可能性があります。
さらに、工事の施工における不採算案件の発生や、労働災害による社会的信用の失墜といったリスクも挙げられています。これらに対し、同社は厳格な原価管理、安全教育の徹底、および情報セキュリティ体制の強化を通じて対応を図っています。
競合
同社は空気調和衛生設備の技術を核としたエンジニアリングコンストラクターとして、独自の技術力を強みとしています。特に高度な環境制御が必要な半導体やFPD製造装置向け分野において、専門性の高い技術を提供しています。
競合他社との差別化要因として、長年培った空気・水・熱の科学に基づくノウハウが挙げられます。特定の産業分野における精密な環境制御ニーズに対し、独自の技術とサービスを組み合わせることで市場での地位を確立しています。
バリュエーション
2026年07月31日時点の株価は3,800円となっており、同日の時価総額は約983.3億円です。この時点におけるPERは10.62倍、PBRは1.93倍と算出されています。
また、同日のデータに基づく配当利回りは3.79%となっています。これらの指標は、同社の安定した事業基盤と成長への期待を反映する数値として示されています。
