事業モデル
同社は、熱絶縁工事を中心とする建設工事事業と、ボイラおよび産業用機械器具の製造・施工を行うボイラ事業を展開しています。建設工事事業では、国内およびアジア地域において、クリーンルームや冷凍冷蔵低温設備など幅広いニーズに対応する技術を提供しています。
ボイラ事業においては、国内外で製品の販売や据付を行っており、両事業ともにメンテナンス工事や大口案件の進捗が堅調に推認されています。特に建設工事分野では、高度な断熱・耐火・防音・防食技術を強みとしており、多種多様なユーザーから高い信頼を獲得しています。
KPI
当連結会計年度における受注高は62,271百万円となり、前年同期比で7.4%の増加を記録しました。売上高は建設工事事業とボイラ事業を合わせて66,283百万円に達し、前年同期比9.8%増の推移となっています。
利益面では、受注好調や工事完成に伴う収益改善により、営業利益は10,613百万円(同31.6%増)、経常利益は11,235百万円(同31.4%増)と大幅な伸長を見せました。当期純利益も前年同期比35.4%増の8,454百万円を計上しており、収益性の向上が確認されます。
成長ドライバー
中期経営計画において「未来の躍進に繋げる投資」を掲げ、脱炭素社会に向けた水素やアンモニア関連の防熱技術・工法の開発に注力しています。また、既存のプラントメンテナンスに加え、カーボンニュートラルへの対応を見据えた事業ポートフォリオの再構築を進めています。
海外市場においても、エネルギー需要の高まりを背景とした積極的な受注活動を展開しており、アジアを中心とした展開を強化しています。さらに、ボイラ事業では生産拠点の移転により生産能力の向上と研究開発への取り組みを加速させる方針です。
リスク
建設工事においては、海外案件や大型工事における引渡し後の瑕疵担保費用が、予期せぬ規模で発生した際に業績に影響を与える可能性があります。また、受注工事の進捗状況や原価の見積り精度が、収益認識に直接的な影響を及ぼすリスクも抱えています。
外部環境としては、為替や金利の急激な変動、さらには地政学的リスクや自然災害による事業活動への支障が挙げられます。また、高度な技術を扱うため、情報漏洩による社会的信用の失墜や、不採算工事の発生といった運営上のリスクにも対応が必要です。
競合
同社は熱絶縁工事における高い技術力を背景に、多種多様なユーザーから信頼を得る独自のポジションを築いています。特に超低温保冷分野やクリーンルーム内装など、高度な専門性が求められる領域で強みを発揮しています。
競合環境においては、国内の老朽化設備の更新需要や、再生可能エネルギー、CCS(二酸化炭素回収・貯留)といった次世代のエネルギーインフラへの投資が追い風となっています。これらの成長分野において、独自の技術力と施工実績を武器にシェアの確保を目指しています。
バリュエーション
2026年7月31日時点の株価は2,038円であり、同日の時価総額は約935.4億円です。この時点でのPERは17.42倍、PBRは1.36倍と算出されています。
また、同日のデータに基づく配当利回りは3.93%となっています。これらの指標は、同社の安定した収益基盤と将来の成長への期待を反映する内容となっています。
