事業モデル

同社グループは、空調・衛生・電気設備の計画から設計、施工までを一貫して行う設備工事事業を中核として展開しています。これに連動する機器の販売および製造を行う子会社との連携により、強固な事業基盤を構築しています。

特に近年では、データセンター向けの冷却技術や脱炭素・省エネに向けたソリューションなど、高度な技術力を要する分野へ注力しています。これらの取り組みを通じて、単なる施工にとどまらない付加価値の高いサービスを提供し、顧客の多様なニーズに対応しています。

KPI

当連結会計年度において、設備工事事業は売上高が803億16百万円、営業利益が67億7百万円と大幅に伸長しました。一方で、機器販売および製造のセグメントは、前年度と比較して減収減益の推移となりました。

受注状況については、当期受注工事高が84,066百万円となり、売上高を上回る水準で推移しています。特に空調工事において高い比率を占めており、次期に向けた良好な案件の積み上がりが確認されます。

成長ドライバー

成長の主要な原動力は、データセンター向けの新技術開発とカーボンニュートラルへの対応です。液体冷却技術の実証研究やBIMを活用した設計・施工の効率化など、DXを推進する取り組みが評価されています。

また、NTTグループとの強固な関係を基盤としつつ、リニューアル工事のノウハウを他顧客へ展開する戦略も重要です。これらの施策により、建設市場の変化に対応しながら、高付加価値な案件の獲得と収益性の向上を目指しています。

リスク

主要なリスクとして、NTTグループへの高い売上依存度が挙げられており、同グループの投資動向による影響を注視する必要があります。また、資材価格の高騰やサプライチェーンの混乱による工事採算の悪化も重要な懸念事項です。

さらに、深刻な人手不足や建設現場における安全確保、情報セキュリティへの対応といった運営上の課題も存在します。これらに対し、同社はICTツールの活用や独自の品質マネジメントシステムの徹底により、リスクの最小化と事業継続の両立を図っています。

競合

設備工事業界において、同社は高度な技術力を武器に特定のニッチな領域で優位性を築いています。特にデータセンター向けの冷却技術など、先端技術への対応力が競合に対する差別化要因となっています。

また、リニューアル工事や脱炭素関連の案件など、社会構造の変化に伴う需要のシフトを捉える動きを見せています。これらの分野においてノウハウを蓄積することで、建設市場における独自の立ち位置を確立しようとしています。

バリュエーション

2026年8月1日時点の市場データに基づくと、同社の株価は2,785円(2026-07-31時点)となっています。この時の時価総額は約1149.2億円と算出されています。

投資指標としては、PERが13.97倍、PBRが1.51倍となっており、安定した事業基盤を反映する数値です。また、配当利回りは3.59%となっており、株主への還元も一定水準で維持されています。