事業モデル

同社は製粉、食品、精麦、飼料の各分野を展開する食料品企業です。製粉事業では小麦粉やライ麦粉などの製造を行い、食品事業では家庭用・業務用プレミックスや品質改良剤等の提供を行っています。

また、子会社との連携により、パンや菓子、生麺類の製造販売にも深く関与しています。精麦および飼用分野においても、原料の選定から加工まで一貫した体制を構築しており、多角的な事業展開を行っています。

KPI

当連結会計年度の売上高は262億5千万円となり、前年同期比0.3%増を記録しました。そのうち、製粉部門は116億3千2百万円、食品部門は68億4千5百万円、精麦分野は64億円の売上を計上しています。

収益面では、営業利益が前年同期比23.4%増の13億1千1百万円、経常利益が17.9%増の16億5千3百万円となりました。親会社株主に帰属する当期純利益も19.2%増の11億3千2百万円と、堅調な推移を見せています。

成長ドライバー

中期経営計画「TTC150 Stage3」に基づき、製粉事業では生産性や品質向上に向けた設備投資を積極的に推進しています。食品事業においては、顧客ニーズを捉えたスピード感のある製品開発と、差別化された製造体制の構築を目指しています。

また、デジタル技術を活用した事務管理の効率化による生産性の向上にも取り組んでいます。さらに、研究開発活動を通じてパン用・麺用小麦粉や低糖質ミックスなどの新製品開発を行い、食の多様化への対応を強化しています。

リスク

原材料となる麦の調達は、天候や地政学的リスクの影響を受けやすく、供給の安定性や品質に影響を及ぼす可能性があります。また、為替変動によるコスト上昇分を製品価格へ十分に転嫁できない場合、業績に悪影響を及ぼす懸念があります。

さらに、貿易の自由化の進展や国内の麦政策の変更といった制度上の変化も注視すべき要因です。加えて、食の安全に対する規制強化や、感染症の流行による事業活動への支障など、外部環境の変化に伴うリスクにも対応が必要です。

競合

同社は製粉から加工食品まで幅広い製品群を保有しており、独自の強みを持つ複数の子会社と連携した体制を有しています。特に精麦・飼料分野では、提携先との協力により特長を活かした体制を構築し、競争力の維持を図っています。

市場環境は物価高や人手不足によるコスト増の影響を受けやすく、競合他社との販売競争も激化する見通しです。こうした厳しい環境下において、独自の技術力やブランド力を活用した差別化戦略の推進が重要となります。

バリュエーション

2026年7月31日時点の株価は1,082円であり、同日の時価総額は約252.0億円となっています。この際のPERは22.27倍、PBRは0.70倍と算出されています。

また、同日の配当利回りは4.53%となっており、安定した還元姿勢が示されています。これらの数値は、2026年8月1日時点の市場データに基づいた評価となります。