事業モデル

同社は人材紹介事業を主軸とし、国内および海外において多角的な展開を行っています。国内ではミドル・ハイクラス層や専門性の高いポジションに強みを持ち、成功報酬と前金(リテーナー)の双方で収益を確保しています。

求人広告事業においては、子会社を通じてバイリンガル人材向けのプラットフォームを展開し、人材紹介との相乗効果を狙っています。海外事業ではアジアや欧米など多国展開を行い、グローバルな人材ニーズに対応する体制を構築しています。

KPI

当連結会計年度の売上高は46,089百万円に達し、前年同期比で17.7%の成長を記録しました。特に国内人材紹介事業が41,660百万円と全体の約9割を占め、同セグメントでも27.3%の増収を見せています。

利益面では、営業利益が前年比28.5%増の11,683百万円となり、高い収益性を維持しています。当期純利益も49.7%増の8,400百万円と大幅な伸びを示しており、効率的な経営体制が裏付けられています。

成長ドライバー

国内市場では人手不足の深刻化や人的資本経営の推進を背景に、専門性の高い人材の流動性が高まっており、同社の強みであるミドル・ハイクラス層へのアプローチが奏功しています。特に金融、IT、ヘルスケアといった成長分野での需要が堅調です。

海外事業においては、執行役員の現地派遣やグローバルなアカウントマネジメントの推進により、収益性の改善と再成長に向けた取り組みを継続しています。また、求人広告との連携強化による集客力の向上も、将来的な成長の源泉として位置付けられています。

リスク

人材紹介および求人広告事業の特性上、多数の個人情報を保有しているため、情報漏洩等による社会的信用の失墜や損害賠償が重大なリスクとなります。これに対し、プライバシーマークの取得や社内教育の徹底など、強固な管理体制を構築しています。

また、特定の経営層への高い依存度や、海外展開における各国の政治・経済情勢、為替変動による影響も重要な検討事項です。特に海外事業は為替リスクにさらされるため、迅速な撤退判断を含む柔軟な対応体制の整備を進めています。

競合

同社は国内人材紹介市場において、専門性の高いポジションやエグゼクティブ層をターゲットとした独自の立ち位置を確立しています。競合他社と比較しても、特定の高度なスキルセットを持つ層への訴求力が強みとなっています。

海外事業においては、アジアを中心とした多国展開を通じて国際的なネットワークを構築しており、グローバルな人材ニーズに対応する体制を整えています。国内の求人広告と人材紹介の両輪を回すことで、競合に対する優位性を確保しています。

バリュエーション

2026年8月1日時点の市場データに基づくと、同社の株価は943円(2026-07-31時点)となっており、PERは17.79倍と算出されています。PBRは7.52倍であり、高い水準を維持しています。

配当利回りは4.03%となっており、安定した還元姿勢が見て取れます。同社は資本コスト(WACC)を上回るROE 41.5%を達成しており、効率的な経営による高い市場評価の獲得を目指しています。