事業モデル
同社は単なるトレーニング機器の提供に留まらず、ゴルフやサウナ、ラウンジなどのアミューズメント要素を融合させた「アミューズメントフィットネスクラブ」を展開しています。会員が楽しみながら健康になれる環境を提供し、自宅でも職場でもない第3の場所としての価値を創出しています。
店舗運営においては、直営店による直接的なサービス提供に加え、フランチャイズ(FC)展開を主軸とした成長戦略を採用しています。FC加盟店に対しては、ブランド使用権やシステム利用料などのロイヤリティを受領するほか、新規出店時の設備提供やノウハウの提供を通じた多角的な収益構造を構築しています。
KPI
2025年10月期において、同社は全国に238店舗を展開し、会員数は224,740人に達しています。これらの規模により、当事業年度の売上高は9,731百万円(前年同期比45.8%増)を記録しました。
収益面では、営業利益が2,311百万円(同41.7%増)、経常利益が2,318百万円(同44.8%増)と大幅な成長を見せています。特に、会員数や店舗数の推移が堅調であることから、独自のデータ経営による退会抑制策が奏功していると分析されます。
成長ドライバー
今後の成長の柱は、フランチャイズ展開を中心とした全国的なエリア拡大とブランド認知度の向上にあります。同社は、東海3県で培った出店ノウハウを活かし、商圏人口5万人以上のエリアをターゲットに新規出店を加速させる方針です。
また、居抜き物件の活用や資材の海外直接仕入れ、内製化された店舗プランの活用により、低コストで高品質な設計・施工を実現する仕組みを構築しています。さらに、同業他社の買収や店舗買収も、事業拡大に有効と判断される場合には積極的に検討する方針です。
リスク
フィットネスクラブ運営における大きなリスクとして、賃借料や労務費といった固定費の負担が挙げられます。集客が計画を下回った場合、特に更新時の賃料上昇などが収益を圧迫する可能性があるため、綿密な立地調査と予測に基づいた出店判断を行っています。
また、個人情報の漏洩やサイバー攻撃によるシステム停止、さらにはSNS等での従業員の不適切な行為によるブランド毀損のリスクも認識しています。これらのリスクに対し、プライバシーマークの取得やセキュリティ対策、社内教育の徹底といった多層的な防御策を講じています。
競合
フィットネスクラブ業界では、低価格帯ジムや特定の種目に特化したスタジオなど、多様な競合形態が増加傾向にあります。こうした競争環境において、同社はアミューズメント要素の付加による差別化戦略で独自のポジションを確立しています。
特に「サードプレイス」としての空間提供や、会員が全店舗を相互利用できる仕組みにより、他社との差異化を図っています。また、AI顔認証の導入による利便性の向上や、独自開発のデジタル意見箱を通じた迅速な改善体制も、競合に対する優位性を支える要素となっています。
バリュエーション
2026年7月31日時点の市場データにおいて、同社の株価は2,739円となっており、時価総額は約457.3億円です。この水準におけるPERは23.98倍、PBRは6.95倍と算出されています。
また、同銘柄の配当利回りは1.64%となっています。これらの指標は、アミューズメントフィットネスという独自の成長モデルに対する市場の評価を反映しています。