事業モデル

同社はITアウトソーシング事業、EC事業、GameFi事業の3つを柱とするテックカンパニーです。特にITアウトソーシング事業では、システムエンジニアリングサービス(SES)を主軸に、人材とIT領域を掛け合わせた展開を行っています。

EC事業においては、ZOZOTOWN内で運営するファッションセレクトショップ「Ada.」を展開しています。また、GameFi事業については2025年6月2日に事業からの撤退を完了しており、現在は主要な経営資源をITアウトソーシング事業へ集中させています。

KPI

ITアウトソーシング事業の成長において、最も重要な指標は「稼働エンジニア数」です。SES事業の売上高は稼働エンジニア数と単価で構成され、単価が一定であるため、人員数の確保が直接的な収益拡大に繋がる構造となっています。

中長期的な経営戦略として、ITエンジニアの新規採用数と離職率の改善を最重要課題として掲げています。これらの指標を追求することで、売上高および営業利益の最大化を目指す方針です。

成長ドライバー

成長の源泉は、深刻なIT人材不足という市場環境に支えられたITアウトソーシング事業の拡大にあります。2030年に向けて拡大するエンジニア需要に対し、同社は年間約300名以上の自社正社員を採用する体制を確立しています。

今後の成長に向けた施策として、採用チャネルの拡充や広告運用の最適化による獲得効率の向上に取り組んでいます。また、高度なスキルを持つ人材の定着を図るため、報酬の改善やリモートワーク等の柔軟な働き方の提供を通じた環境整備を推進しています。

リスク

SES事業においては、エンジニアの稼働率や契約単価の変動が収益性に直結するリスクが存在します。特にプロジェクト後の待機期間やスキルミスマッチによるアサイン困難は、利益率を低下させる要因となります。

また、人材確保における競争激化や、サイバー攻撃による情報漏洩などのセキュリティリスクも重要な課題です。さらに、SES事業の特性上、労働者派遣法を含む関連法令への適合性を維持するためのコンプライアンス体制の構築が求められています。

競合

IT人材業界は、高度な技術力や提案力が求められる中で、多くの事業者が参入する競争の激しい市場です。特に優秀なエンジニアの確保と育成は、競合他社との差別化を図るための重要な要素となっています。

同社は、現場主導の迅速な意思決定を可能にするコンパクトな組織運営により、変化の速い技術動向や顧客ニーズへの対応力を高めています。しかし、大手企業や新規参入者による価格競争や営業網の拡大に対しては、継続的な人材育成と品質確保が不可欠です。

バリュエーション

2026年7月31日時点の市場データにおいて、同社の株価は458円となっています。この時点での時価総額は約43.8億円であり、PBRは0.50倍と算出されています。

投資判断にあたっては、ITアウトソーシング事業への経営資源集中による成長可能性を評価する必要があります。現在の市場データに基づくと、同社は低水準のPBRで推移しており、将来的な事業拡大に向けた体制構築が注目されます。