事業モデル
同社はITやビジネス、産業テクノロジーなど専門性の高い情報を提供するインターネット専業メディアを展開しています。独自の強みとして、専門編集記者による質の高いコンテンツと、それに基づく高い信頼性とブランド力を有しています。
収益構造においては、従来の広告モデルに加え、見込み客の情報を獲得するリードジェネレーション(リードジェン)モデルを確立しました。現在、収益の過半数がこのリードジェンモデルから創出されており、デジタルイベントへの拡張も進めています。
KPI
運営メディアの規模として、月間のユニークブラウザ数は約6,745万UB、ページビュー数は約4億9,000万PVを記録しています。これらは2025年3月期における最高値の実績です。
BtoB事業においては、リードジェン会員数が136万人に達し、前年同期比で5.3%の増加を見せています。また、子会社の発注ナビでは、システム開発会社の加盟社数が2025年3月31日時点で6,800社に達しており、成長が加速しています。
成長ドライバー
成長戦略として、差別化につながるデジタルデータの生成と、継続的なコンテンツの強化を推進しています。特にDXやAI、セキュリティといった需要の高い領域でのデジタルイベントは好調に推移しています。
また、BtoC事業では「ねとらぼ」のブランドリニューアルや、資本業務提携を通じた外部との連携により、読者向けサービスの共同開発を進めています。これらの取り組みを通じて、メディアの枠を超えた新事業への進出も目指しています。
リスク
情報セキュリティに関しては、システムトラブルやサイバー攻撃によるサービス停止や個人情報の流出リスクを認識しており、クラウド活用や暗号化などの対策を講じています。
また、プラットフォームの仕様変更に伴う集客への影響や、AIの発展によるコンテンツ価値の相対的な低下といったリスクも存在します。これらに対し、専門性の高い人材の確保と育成、および技術を活用した生産性向上により、競争力の維持を図っています。
競合
同社が展開するオンラインメディア分野には既に複数の競合が存在しており、今後も新たな参入や競合によるサービス改善が予想されます。
これに対し、同社は専門性の高い記事の質と量、および速報性を維持することで他社との差別化を図っています。独自のリードジェンモデルを強化し、経済情勢の影響を受けにくい収益構造へ転換することで、競争優位性を確保する方針です。
バリュエーション
2026年7月31日時点の株価は1,186円であり、同日の時価総額は約231.1億円となっています。この時点でのPERは19.42倍、PBRは2.67倍と算出されています。
また、同日時点の配当利回りは4.22%となっており、安定した収益基盤を背景とした評価が反映されています。