事業モデル
同社は洋菓子事業と製菓事業の二本柱を中心に、菓子食品の製造販売および喫茶・飲食店の経営を展開しています。洋菓子事業ではケーキやベーカリー等の提供に加え、レストラン運営を通じて顧客接点を確保しています。
製菓事業においては、チョコレートやキャンディ、ビスケットなどの広範な製品群を製造販売しており、飲料を含む多角的な展開を行っています。また、キャラクターグッズの通信販売やライセンス事業、不動産賃貸など、関連性の高い付随事業も展開しています。
KPI
当連結会計年度の売上高は1,195億58百万円となり、前年同期比で108.7%と増収を達成しました。営業利益は28億40百万円(同123.6%)、経常利益は36億9百万円(同115.3%)と、厳しいコスト環境下でも増益を確保しています。
洋菓子事業の売上高は318億38百万円、製菓事業の売上高は840億67百万円となっており、両事業ともに前年を上回る推移を見せました。特に製菓事業では、原材料価格の高騰に対し生産ラインの有効活用や製品の価格見直しを行うことで、利益面での改善を実現しています。
成長ドライバー
洋菓子事業においては、プレミアム製品の拡売や新業態店舗「ペコちゃんmilkyタイム」の展開など、付加価値の向上と新規顧客の獲得を推進しています。また、自動化技術の導入による生産性の向上や省人化により、コスト構造の改善を図っています。
製菓事業では、主力製品のブランド強化や新製品の投入に加え、成長著しいグミ市場への参入など、多角的な展開を進めています。さらに、北米を含む海外市場への展開を強化し、国内外での販路拡大とブランド価値の向上を目指す方針です。
リスク
原材料やエネルギー価格の高騰、およびそれに伴うコストの増加が継続的なリスク要因として挙げられています。これに対し、調達先の分散化や生産ラインの効率化、代替原材料の検討といった多角的な対策を講じています。
また、食の安全性確保に向けた厳格な管理体制の構築や、サイバー攻撃による情報漏洩への備えなど、事業継続に不可欠な基盤の強化に取り組んでいます。さらに、少子高齢化に伴う労働力不足や、フランチャイズ店舗の経営難・後継者不足といった人的資源に関するリスクにも対応を進めています。
競合
同社は洋菓子と製菓の両分野を併せ持つ独自の強みを持ち、国内における高いブランド認知度を有しています。洋菓子事業では、既存のブランド力を活かしたプレミアム戦略や新業態の開発を通じて差別化を図っています。
製菓事業においては、主力製品の強固な基盤を持ちつつ、トレンドに合わせた商品開発や販路開拓を推進しています。競合環境に対し、生産性の高い製造ラインを活用した効率的な供給体制と、独自の技術力を活かした製品提案により優位性を確保する方針です。
バリュエーション
2026年7月31日時点の株価は2,446円であり、同日の時価総額は約630.5億円となっています。この時点でのPERは56.18倍、PBRは1.05倍と算出されています。
また、同日時点の配当利回りは1.23%となっており、投資家に対して一定の還元姿勢を示しています。これらの指標は、同社が持つブランド価値や将来の成長期待を反映した水準となっています。