事業モデル

同社はアイスクリームの製造・販売およびフランチャイズ方式による運営ノウハウを活用したビジネスを展開しています。バスキン・ロビンス・フランチャイジング エルエルシーとのライセンス契約に基づき、ブランド価値を維持しながら国内で展開する仕組みを構築しています。また、不二家2211とのフランチャイズ契約を通じて、店舗への設備賃貸や売上の一部をロイヤリティとして受領する構造を有しています。

原材料の調達においては、国内および海外からの複数社購買を実施し、品質の維持とコスト抑制の両立を図っています。独自の製造拠点を持つ一方で、ブランド力とネットワークを活用した多角的な販売戦略を展開しています。

KPI

当連結会計年度において、売上高は342億85百万円に達し、過去最高を更新しました。国内総小売売上高も679億32百万円と過去最高を記録しており、ブランド力の強化が寄与しています。一店舗当たりの小売売上高は64百万円となり、これも過去最高の数値を更新する結果となりました。

会員制アプリ「31Club」の会員数は1,000万人を超え、その会員による購入額は売上全体の43.2%を占めています。また、当連結会計年度の純利益は17億70百万円となり、過去最高を更新する極めて良好な推移を見せています。

成長ドライバー

長期経営計画に基づき、ブランドパワー強化、デジタル化、スマート31、販売拠点拡大の4つの柱を推進しています。特に「31 パティスリー」などの新カテゴリー展開や、人気キャラクターとのコラボレーションが客数の増加に寄与しています。デジタル戦略では、会員制アプリを通じた顧客接点の強化と、モバイルオーダーによる利便性の向上を推進しています。

販売拠点については、国内の店舗数を前年比で純増させるとともに、多様な立地での展開により購入機会を拡大しています。また、神戸三木工場の増築完了など、生産能力の拡大にも積極的に取り組んでいます。

リスク

製品の安全性に関するリスクとして、予見不可能な原因による品質問題や製造物責任が発生した際の業績への影響を認識しています。これに対し、リコールシミュレーションの実施や徹底した衛生管理体制の構築により、万全の備えを進めています。自然災害による風水害の発生は、サプライチェーンや店舗運営に多大な打撃を与える可能性があると分析しています。

また、大規模な地震や台風に対しては、危機管理委員会を立ち上げ、迅速な対応を行う体制を整えています。さらに、新たな感染症の発生による営業活動への影響に対し、衛生管理の徹底やモバイルオーダーの導入で対応しています。

競合

同社はアイスクリーム市場において、独自のブランド価値と広範な販売ネットワークを強みとしています。国内最大規模のアイスクリーム専門店チェーンとしての地位を確立しており、高い認知度を背景に競合優位性を築いています。特にキャラクターとのコラボレーションや限定フレーバーの展開により、他社との差別化を図る戦略をとっています。

また、店舗デザインの刷新やデジタル技術の活用により、顧客体験価値の向上とブランド力の強化を継続的に推進しています。独自のノウハウに基づくフランチャイズ運営体制が、強固な市場ポジションの維持に寄与していると考えられます。

バリュエーション

最新の市場データにおいて、同社の株価は4,125円となっており、時価総額は約397.5億円です。PERは22.42倍、PBRは2.71倍と算出されており、ブランド価値を反映した評価となっています。配当利回りは1.45%であり、安定的な経営基盤に基づいた株主還元が行われています。

これらの数値は、過去最高の売上高や純利益を更新する成長性を背景とした市場の期待を反映しています。投資判断にあたっては、強固なブランド力とデジタル化による効率化の進展が重要となります。