事業モデル

同社は、若手層をターゲットとした就職・転職情報提供および採用コンサルティングを展開する人材サービス企業です。主な事業内容は、20代向け転職サイト「Re就活」やITエンジニア向け「Re就活テック」、30代向け「Re就活30」といった中途採用向け商品と、学生向けの「Re就活キャンパス」などの新卒採用商品を展開しています。さらに、イベントを通じたマッチングや、個別の企業ニーズに合わせたオーダーメイドの採用アウトソーシングも提供しています。

特に近年は、若手人材の確保が課題となる企業の動向を捉え、中途採用領域でのサービス提供を強化する戦略をとっています。公的機関からの受託事業も手がけており、多角的なアプローチで企業と求職者のマッチングを実現しています。

KPI

同社は「Re就活」において20代向け転職サイトとして7年連続No.1を獲得しており、2025年10月末時点で累計登録会員数は280万人を突破しています。当事業年度の売上高は110億19百万円となり、前年比で102.7%と堅調な推移を見せています。そのうち「Re就活」の売上高は32億43百万円に達し、前年比128.4%と大幅な成長を記録しました。

一方で、新卒採用向けの「Re就活キャンパス」は、早期化の影響を受けながらも20億2百万円の売上を確保しています。また、イベント事業においても「転職博」などの好調な推移により、当事業年度の売上高は31億77百万円となりました。

成長ドライバー

同社は中期経営計画において、キャリア採用市場での成長強化を最重要課題の一つに掲げています。具体的には、キャリア採用領域において年率30%の売上成長を目指す方針を打ち出しています。この目標達成に向け、2026年10月期までに従業員500人体制への拡大と、デジタル活用による生産性の向上を推進します。

また、若手人材の流動化や構造的な人手不足を背景とした市場環境の変化を追い風として捉え、サービス提供の拡充を図っています。さらに、「Re就活」ブランドを活用した特定職種・業界に特化した新サービスの開発にも注力し、収益拡大と社会課題解決の両立を目指しています。

リスク

同社の事業は景気動向や雇用情勢の影響を受けやすく、経済環境の急変による企業の採用予算縮小が業績に影響を及ぼすリスクがあります。また、個人情報の取り扱いが経営上の最重要課題であり、漏洩や不適切な利用が発生した際の社会的信用への影響を注視しています。パンデミック等の感染症の拡大時には、対面型イベントの開催制限による売上減少のリスクがあるため、Webメディアやオンラインセミナーの拡充で対応しています。

さらに、大規模な自然災害やサイバー攻撃によるシステム障害が、提供するWebサービスの継続性を損なう可能性も認識されています。投資期における新規事業開発においては、計画通りの進捗や期待した収益の確保に至らないリスクについても慎重な姿勢を維持しています。

競合

同社は若手人材の採用に特化した独自のポジションを確立しており、特に20代向けの「Re就法」ブランドで高い認知度を獲得しています。市場環境としては、構造的な人手不足により若手人材への需要が継続的に高まっており、企業側はより早期の接触や多様なキャリアパスの提供を求めています。競合他社との差別化要因として、新卒から中途までを網羅する「Re就活」シリーズの展開や、オーダーメイドの採用支援体制が挙げられます。

若手層の転職意向が高まる中で、単なる情報提供に留まらない高度なマッチングやコンサルティングを提供することで優位性を確保しています。今後も、変化する雇用形態や多様な働き方への対応を迅速に行うことで、市場における存在感を維持していく方針です。

バリュエーション

同社の株価は1,540円(2026-06-19時点)となっており、時価総額は約206.8億円です。投資家にとっての指標として、PERは11.92倍、PBRは1.40倍と算出されています。配当利回りは4.87%となっており、安定した還元姿勢が見て取れます。

これらの数値は最新の市場データに基づいたものであり、同社の事業規模や成長性を反映しています。投資判断にあたっては、これら指標に加え、中長期的な成長戦略の進捗を注力すべき要素として考慮します。