事業モデル

同社はWebセキュリティ、メールセキュリティ、ファイル暗号化・遠隔削除といった高度な情報漏洩対策ソリューションを主力として展開しています。独自の「ホワイト運用」により、高い網羅性を誇るデータベースと独自機能で未知の脅威から顧客を守る体制を構築しています。

提供する製品群は、企業向けや公共向け、家庭向けの各層に最適化されており、クラウドサービスへの対応も進めています。特に「i-FILTER」や「m-FILTER」といった主力製品に加え、多要素認証やファイル転送など、広がるセキュリティ脅威に対応したラインアップを拡充しています。

KPI

同社は経営指標として、契約高成長率、売上高成長率、営業利益率、自己資本当期純利益率(ROE)の4つを重要視しています。特に主要製品の契約期間が1年以上であることから、販売活動の成果を測る指標として契約高成長率を重視する方針です。

2025年3月期の計画では、売上高10,720百万円、営業利益5,130百万円を目指しており、高い営業利益率の維持・向上を追求しています。また、独自の「ホワイト運用」によるユーザー数は前年度比で103万ライセンス増加し、1,365万ライセンスに達するなど、強固な基盤を構築しています。

成長ドライバー

成長戦略として、クラウドやオンプレミスのハイブリッド環境に対応した製品展開と、クロスセル・アップセルによる付加価値の提供を推進しています。特に企業向け市場では、他社製品の終売に伴う乗り換え需要や、高度なセキュリティ対策へのニーズを捉えた施策が奏功しています。

公共向け市場においては、「GIGAスクール構想 第2期」に関連する案件において「i-FILTER」の優位性を訴求し、受注シェアを大幅に拡大させています。また、自治体のセキュリティ強靭化や次世代校務DXといった継続的な需要がある分野での獲得も、成長の重要な柱となっています。

リスク

事業構造上、製品の大部分を販売代理店経由で展開しているため、主要な代理店の経営環境の変化や競合他社への流出が売上高に影響を与えるリスクがあります。また、公共向け案件については、国家予算や自治体の政策方針といった外部要因による変動の影響を受けやすい側面も有しています。

技術面では、セキュリティ市場の動向や法規制の変更、あるいは自社製品のバグや脆弱性の露呈が信頼低下に繋がるリスクを抱えています。さらに、競合他社との競争において技術革新の遅れや、提供するサービスの陳腐化が進んだ場合、競争優位性を維持できなくなる可能性も指摘されています。

競合

同社はWebセキュリティおよびメールセキュリティ分野に特化した専門性の高いソリューションを提供しており、独自の「ホワイト運用」による防御体制で差別化を図っています。競合他社との比較において、高度な脅威への対応力や信頼性を武器に市場での地位を確立しています。

特に公共向け市場においては、特定の教育・自治体向け施策における高い競争優位性を有しており、強固なブランド力を背景としたシェア拡大を図っています。今後も、クラウド移行やDX推進といった社会的な潮流に合わせた製品拡充により、競合に対する優位性の維持を目指す方針です。

バリュエーション

2026年8月1日時点の市場データに基づくと、同社の株価は4,065円(2026-07-31時点)となっており、時価総額は約543.3億円です。PERは16.37倍、PBRは2.96倍と算出されています。

また、同社の配当利回りは2.46%となっています。これらの指標は、セキュリティ分野における強固な事業基盤と、中長期的な成長に向けた投資姿勢を反映した評価となっています。