事業モデル
同社は「ビジネスソリューション事業」と「人材ソリューション事業」の2つの主要セグメントを展開しています。前者は障がい者やシナーの活用支援、環境経営コンサルティング、広域行政BPOなど多岐にわたるサービスを提供し、後者はフィールドコンサルタントを配置する独自の「グループ型派遣」により人材供給を行っています。
特に人材ソリューション事業では、現場でスタッフをフォローする体制を構築することで、未経験者の育成と定着率の向上を図り、顧客満足度の向上を目指しています。また、ビジネスソリューション事業においては、農園の貸し出しやロジスティクス、セールスサポートなど、多様なニーズに対応するポートフォリオを展開しています。
KPI
当連結会計年度の売上収益は26,029百万円となり、前連結会計年度比1.9%増を記録しました。一方で営業利益は2,418百万円と、前連結会計年度比で13.1%の減益となっています。
セグメント別では、ビジネスソリューション事業が売上16,554百万円(同前年比10.2%増)、営業利益3,585百万円を計上しました。人材ソリューション事業は、売上9,579百万円(同前年比9.8%減)、営業利益822百万円となり、両事業の動向が連結業績に影響を与えています。
成長ドライバー
中期経営計画において、2029年11月期に向けた売上収益360億円、営業利益45億円という野心的な目標を掲げています。成長の柱として、障がい者雇用支援や環境経営支援、広域行政BPOといった高付加価値な事業への注力と、AIやDXの活用による業務効率化を推進しています。
特に人材ソリューション事業においては、AIやDXの進展により需要が縮小する可能性のある定型的な業務から、より高度なスキルを要する領域へのシフトを図っています。また、若手から中核人材まで、多様な個性を活かした人材育成を通じて持続的な成長を目指す方針です。
リスク
事業運営における重要なリスクとして、労働者派遣法や職業安定法などの法令遵守に関するリスクが挙げられています。これらに関連する許認可の取り消しや、社会保険・雇用保険の負担増といった制度変更は、業績に直接的な影響を及ぼす可能性があります。
また、障がい者雇用支援サービスにおいては、関連法の改正による需要の変化や、競合他社による模倣によるブランド毀損のリスクが存在します。さらに、提供する農園における自然災害や設備トラブル、個人情報の漏洩といった運営上のリスクにも対応するための体制整備が求められています。
競合
同社は人材派遣市場において、フィールドコンサルタントを配置する独自の「グループ型派遣」モデルを採用することで他社との差別化を図っています。この仕組みにより、未経験者の育成と定着率の向上を実現し、顧客満足度の向上とシェア拡大を目指す戦略をとっています。
ビジネスソリューション事業においては、環境経営支援や広域行政BPOなど、特定の専門性を要する領域で強みを発揮しています。これらの分野では、独自のノウハウやコンサルティング能力を活かすことで、競合他社との差別化を図りつつ、顧客基盤の拡大を目指す構造となっています。
バリュエーション
2026年7月31日時点の株価は271円となっており、同日の時価総額は約211.7億円です。この時点でのPERは16.10倍、PBRは2.18倍と算出されています。
また、同日のデータに基づく配当利回りは3.69%となっています。これらの指標は、同社が掲げる成長戦略や事業ポートフォリオの多角化を評価する際の基礎的な判断材料となります。