事業モデル

同社は、企業間の受発注や請求書処理をデジタル化するBtoBプラットフォームを提供しています。BtoB-PF FOOD事業では、フードサービス業界向けに「BtoBプラットフォーム 受発注」や「TANOMU」を展開し、業務の効率化とデータ化を実現します。また、BtoB-PF ES事業では、「BtoBプラットフォーム 請求書」や見積から請求までを一元管理する「BtoBプラットフォーム TRADE」を提供しています。

これらのシステムは、企業間の取引プロセスをオンライン上で統合し、ペーパーレス化や業務の属人化解消に寄与します。同社はシステムの運営者として、安定的な提供とあわせて一定のシステム使用料およびセットアップ費用を得る収益構造を有しています。

KPI

当連結会計年度において、BtoBプラットフォーム全体の企業数は前年度比101,870社増の1,251,169社に達しました。同期間の売上高は18,817百万円となり、前年度比で20.4%の増加を記録しています。営業利益は2,863百万円と、前年度比138.6%の大幅な増益を見せました。

BtoB-PF FOOD事業では、受発注システムの料金改定やクラウド移行によるコスト削減が寄与し、売上高が19.9%増加しました。BtoB-PF ES事業においても、請求書のデジタル化推進により売上高が21.2%増加し、営業利益は黒字に転換しています。

成長ドライバー

成長の主要な要因として、フード業界における管理システムのクラウド化需要の高まりと、インボイス制度への対応による請求書デジタル化の加速があります。特に「BtoBプラットフォーム 請求書」は、大手企業とそのグループ企業を中心に新規導入が堅調に進んでいます。また、新プロダクトである「BtoBプラットフォーム TRADE」の推進や、AI-OCRを活用したFAX受注電子化サービスの拡販も成長を牽引する要素です。

さらに、クラウド移行によるデータセンター費用の削減と、既存顧客への追加システム提案による単価向上も期待されます。中期経営計画では、2026年12月期に向けた売上高200億円突破および営業利益50億円の達成を目指しています。

リスク

事業拡大にあたっては、利用企業の獲得と継続的な利用、さらには追加システムの採用による単価向上が不可欠な要素となります。システム運営の特性上、通信ネットワークの切断やサイバー攻撃によるシステムダウンが経営に影響を及ぼすリスクが存在します。また、個人情報の取り扱いに関する法的義務や、インボイス制度・電子帳簿保存法等の法改正への対応遅れも重要な懸念事項です。

知的財産権に関しては、競合他社による特許取得や訴訟の可能性に対する備えが求められます。これらのリスクに対し、同社はISMS認証の取得やセキュリティ対策の強化を通じて管理体制の構築に努めています。

競合

同社はBtoBプラットフォーム市場において、特定の業界に特化したソリューションを展開しています。フードサービス分野では、受発注から商品規格書の管理までを一気通貫で提供する強みを持っています。また、全業界に対応可能な請求書発行・受取システムを提供しており、インボイス制度等の法規制への対応を求める企業にとっての選択肢となっています。

競合他社との競争においては、システムの利便性向上や機能拡充を通じた顧客満足度の維持が重要となります。独自のビジネスモデルと特許取得による知的財産権の保護により、市場における優位性の確保を図っています。

バリュエーション

最新の市場データに基づくと、同社の株価は403円となっており、時価総額は約1074.0億円です。PERは47.41倍と算出されており、成長期待を反映した水準となっています。PBRは3.64倍であり、資産に対する評価も一定のプレミアムが付与されています。

配当利回りは1.63%となっており、投資家に対して安定的な還元を目指す姿勢が見て取れます。これらの指標は、同社のBtoBプラットフォームにおける高い成長性と将来の収益性への期待を反映しているものと分析されます。