事業モデル
同社は油脂事業を中心に、家庭用・業務用油脂の製造販売、および乳系PBFや食品素材を取り扱うスペシャリティフード事業を展開しています。
油脂事業では、家庭向けに環境配慮型パッケージや高付加価値なクッキングオイルを提供し、業務用では調理負荷を軽減する長持ち油などの機能性商品を展開しています。また、油糧部門では大豆ミールや菜種ミールの販売を行い、安定した供給体制を構築しています。
スペシャリティフード事業においては、粉末油脂やテクスチャーデザインといった高度な技術を要する食品素材の提供を通じて、多様な顧客ニーズに対応しています。
KPI
当連結会計年度において、油脂事業は売上高209,231百万円、セグメント利益82億43百万円を計上しました。このうち、原材料価格の軟化や製造コストの削減により、前年同期比で18.6%の増益を達成しています。
スペシャリティフード事業は売上高20,566百万円、セグメント利益117百万円を計上しました。全社を通じた営業利益は85億72百万円となり、前年同期比で18.3%の増加を見せています。
研究開発活動については、技術・商品・アプリケーションの各分野において、年間1,266百万円の費用を投じて「おいしさ×健康×低負荷」の実現に向けた開発を進めています。
成長ドライバー
成長戦略として、家庭用油脂における環境配慮型パッケージや高付加価値品の拡販、業務用における調理負担を軽減するソリューションの深化を推進しています。
海外展開においては、ASEANおよび北米を重点地域と位置づけ、大豆シート食品の販売拡大や新素材開発による製品ラインアップの強化を通じて、海外売ル比率の引き上げを目指しています。
また、将来を見据えた事業基盤の革新として、持続可能な航空燃料(SAF)の活用など、脱炭素社会に向けた新たな取り組みにも取り組んでいます。
リスク
主要な経営リスクとして、大豆や菜種などの原材料調達における価格変動、および為替相場や海上運賃の変動によるコスト増大が挙げられています。
特に、世界的な需要増加や異常気象、地政学リスクなどが複雑に絡み合うことで、原料の安定確保や調達コストの管理が重要な課題となっています。
これらに対し、同社は経営リスク委員会を設置し、リスク管理責任者を配置することで、原材料調傷や製品の安全・品質、物流に関するリスクへの対応体制を整備しています。
競合
油脂事業においては、家庭用市場における物価高騰や消費者の節約志向といった厳しい環境下で、機能性や利便性を備えた高付加価値品の展開により差別化を図っています。
業務用分野では、人手不足や食材コストの上昇という顧客の課題に対し、品質を維持しつつ調理時間を短縮するなどのソリューション提供を通じて優位性を構築しています。
スペシャリティフード事業においては、独自の加工技術を用いたテクスチャーデザインなど、高度な技術力を基盤とした食品素材の提供により、競合に対する強みを持っています。
バリュエーション
2026年8月4日時点の市場データにおいて、同社の株価は2,005円となっています。
同日の時価総額は約690.8億円であり、PERは14.53倍、PBRは0.62倍と算出されています。
また、同日時点の配当利回りは3.84%となっており、安定した還元姿勢が示されています。
