事業モデル

食品事業を主軸とし、家庭用および業務用に分かれた調味料の製造販売を展開しています。家庭用では「焼肉のたれ」や「鍋物調味料」などの主力商品に加え、近年はポーション調味料の拡充にも注力しています。

物流事業においては、倉庫業や貨物運送取扱業を子会社が担い、安定した供給体制を支えています。その他事業として広告宣伝や人材派遣も展開しており、多角的な事業ポートフォリオを構築しています。

KPI

当連結会計年度の売上高は479億63百万円となり、前年比で6.1%の増収を記録しました。一方で、原材料価格の高騰や物流費の上昇といった外部要因の影響を受け、営業利益は20億31百万円(前期比15.4%減)に留まっています。

特に業務用事業では、丸二株式会社の連結により売上高が前年比19.6%増と大きく伸長しました。家庭用においても、価格改定の効果や「プチッと鍋」などのプロモーション強化により、一部カテゴリーで成長が見られました。

成長ドライバー

中期経営計画「Ebara Reboot 2026」に基づき、既存事業の磨き上げによる高収益化と新市場での価値創造を推進しています。特にポーション調味料のシェア拡大や、業務用における商品構成の見直しを通じた収益性改善が重要な柱となります。

また、海外事業を成長ドライバーとして位置づけ、東南アジアを中心とした自社商品の浸透や現地生産基盤の構築に注力しています。さらに、ICTの利活用によるデータ活用型経営への移行も、将来的な競争力の源泉として掲げられています。

リスク

食品事業においては、原材料価格の変動や調達難、さらには気候変動や地政学的要因によるコスト増が主要なリスクとして認識されています。これらに対し、複数企業からの購買や契約による供給確保、および必要に応じた商品価格の改定で対応しています。

また、国内市場の縮小や少子高齢化に伴う競争激化への懸念に対し、新価値創造に向けた商品開発を強化しています。さらに、食の安全に関するリスクに対しては、国際規格「FSSC22000」の取得など、厳格な品質管理体制を構築しブランド価値の維持に努めています。

競合

国内市場は人口減少や少子高齢化の影響を受け、厳しい競合環境にあると認識されています。これに対し、同社は「焼肉のたれ」などの主力商品における独自性の追求と、新カテゴリーへの参入による差別化を図っています。

業務用分野では、外食産業の動向に合わせたラインアップ拡充や、他社との共同開発を通じたニーズへの適合を推進しています。これらの取り組みにより、市場の変化に適応しながら独自の立ち位置を確保する戦略をとっています。

バリュエーション

2026年8月4日時点の株価は2,414円となっており、同日の時価総額は約240.1億円です。この時点でのPERは13.50倍、PBRは0.67倍と算出されています。

また、同日時点の配当利回りは2.03%となっています。これらの指標に基づき、現在の市場における評価を判断する材料となります。