事業モデル

同社は、学校や病院、企業などの集団給食施設向けに、食器洗浄機やスチームコンベクションオーブン等の厨房機器の開発・製造・販売・修理を一貫して提供しています。単なる製品販売にとどまらず、動線や運用を考慮したシステム設計やアフターサービスを含む「コンサルティング」を強みとしています。

独自のノウハウに基づき、顧客のニーズに合わせて自社製品と他社製品を最適に組み合わせた厨房づくりを実現しています。栃木と大分の2工場体制で高品質な機器を生産し、全国の拠点を活用してメンテナンスや相談への迅速な対応体制を確立しています。

KPI

当事業年度の売上高は18,118,892千円となり、前事業年度と比較して1.8%の減少となりました。一方で、修理・備品等の販売は前年より増加しており、安定的なサービス提供が継続しています。

営業利益は844,615千円を計上し、当期純利益は601,133千円となっています。売上高に対する営業利益率は4.6%であり、資材価格の高騰への対応や受注の獲得により、当初の想定よりも良好な推移を見せています。

成長ドライバー

成長の源泉は、労働人口の減少に対応する「省人化・省力化」に向けた製品開発と技術革新にあります。特に2024年度には、高度な省エネ性能を評価され、外部機関から賞を受賞した洗浄機を発表するなど、技術力の高さを証明しています。

また、顧客の購入履歴やメンテナンス情報を一元管理するデータ活用も推進しています。このデータを基に、適切なタイミングで機器の更新提案を行うことで、中長期的な受注獲得と顧客との信頼関係の深化を図っています。

リスク

事業構造上、大型案件の検収時期が特定の四半期に集中する傾向があり、工事の遅れ等による業績への影響が懸念されます。また、仲介業者を通じた間接販売が増加した場合には、直接販売と比較して販売粗利益率が低下するリスクがあります。

さらに、自社製品のラインナップ拡充が遅れた場合、他社製品の取り扱い比率が高まり、収益性が低下する可能性も指摘されています。加えて、高度な技術を支える専門人材の確保と育成が、将来的な競争力の維持において重要な課題となります。

競合

同社は、学校や病院といった公共性の高い施設を主たるターゲットとする業務用厨房機器メーカーとして独自の地位を築いています。競合他社が自社製品を優先する傾向にある中、同社は顧客のニーズに基づき最適な製品を選択するコンサルティング型のアプローチをとっています。

この姿勢により、単なる機器販売ではなく「安心・安全な食」を支えるシステム提供者としての信頼を獲得しています。特に長年の実績に基づくアフターサービス情報の蓄積が、競合に対する参入障壁として機能しているとみられます。

バリュエーション

2026年8月4日時点の市場データにおいて、同社の株価は1,520円となっています。この時の時価総額は約70.1億円であり、PBRは0.23倍と割安な水準で評価されています。

また、同日のデータにおけるPERは12.36倍となっており、配当利回りは5.73%を記録しています。これらの数値は、安定した事業基盤と高い配当水準を反映しているものと考えられます。