事業モデル

同社はITサービス事業とアスクルエージェント事業を主軸として展開する卸売企業です。ITサービス事業では、法人向けにサーバーやPCなどのハードウェア販売に加え、設置・設定から保守までを含む「ビジネスコアネクスト」というブランドのソリューションを提供しています。

アスクルエージェント事業では、アスクル株式会社の代理店として事務用品やオフィス家具等の販売を行っています。また、就労移行支援事業を通じて、障害のある方への職業訓練や就労支援サービスも提供しており、多角的な事業展開を行っています。

KPI

同社は企業の発展と存続を示す指標として、売上高の安定的拡大を重視しています。特に事業の収益力を示すものとして、営業利益および経常利益の継続的な向上を重要な経営指標として掲げています。

最新の連結業績では、売上高が前年度比11.0%増の13,775,768千円に達しました。これに伴い、経常利益は同36.3%増の326,627千円、親会社株主に帰属する当期純利益も前年比10.2%増の240,626千円を記録しています。

成長ドライバー

IT投資分野において、製造業や金融業を中心に省人化・省力化に向けた投資意欲が高まっていることが追い風となっています。特にWindows 11への移行に伴うPCの更新需要が堅調に推移しており、ハードウェア販売の数量および金額ともに好調な推移を見せています。

また、同社はストックビジネスの強化やセキュリティサービスの開発、子会社との相乗効果の最大化に注力しています。これらの施策を通じて、単なる物品販売から付加価値の高いソリューション提供への転換を図り、収益力の向上を目指す方針です。

リスク

ITサービス事業においては、市場の飽和やメーカー直販による価格競争の激化がリスク要因となります。また、コンピュータ製品のライフサイクルが短いために発生する在庫商品の陳腐化や、半導体等の部品供給状況による流通量への影響も懸念されます。

アスクルエージェント事業においては、外部からのサイバー攻撃によるシステム障害が事業活動に直接的な影響を及ぼすリスクがあります。さらに、特定の仕入先に対する高い依存度や、優秀な人材の確保・育成に関する課題も経営上の重要なリスクとして特定されています。

競合

ITサービス分野では、インターネットを通じた価格比較サイトの普及やメーカーによる直販体制の強化により、競争環境が厳しさを増しています。同社は特定のメーカーに縛られない製品選定と、専門的なコンシェルジュによる提案で差別化を図っています。

アスクルエージェント事業においては、事務用品等の流通市場における競合との競争が存在します。しかし、同社は独自のソリューション提供や、特定企業との強固な協力関係を基盤とした販売体制を構築することで、安定的な顧客基盤の維持に努めています。

バリュエーション

最新の市場データにおいて、同社の株価は232円となっており、時価総額は約22.4億円です。PERは9.35倍、PBRは0.72倍と算出されており、割安な水準で評価されています。

また、配当利回りは3.02%となっており、安定した還元姿勢が見て取れます。これらの指標は、同社の事業基盤と現在の市場評価を反映した数値となっています。