事業モデル

同社は「バリューチェーンクロス・ミックスビジネス」を掲げ、新車販売から中古車販売、アフターサービス、リサイクルまでを一気通貫で提供する体制を構築しています。グループ内に複数の異なる中古車業態を持ち、さらにリサイクルセンターを保有することで、市場価値の低い車両や廃車を含む幅広い在庫の確保と商品化を実現しています。

また、新車と中古車の異なる業状を組み合わせた複合商業施設「オートモール」を展開し、地域に合わせた最適な店舗構成で集客力の向上を図っています。リサイクル事業においては、高度な技術による再資源化やリユースパーツの提供を行い、販売関連事業との相乗効果を追求しています。

KPI

当連結会計年度において、売上高は389億38百万円となり、前年同期比で2.0%の増収を記録しました。営業利益は19億51百万円と7.7%の増益を見せ、経常利益も8.4%の増益となっており、堅調な推移を示しています。

経営目標として掲げている売上高経常利益率については、当期は5.1%を達成しました。これは目標とする5.0%をわずかに上回る水準であり、両事業セグメントの相乗効果が寄与しているとみられます。

成長ドライバー

成長の源泉は、新車販売における強固な基盤に加え、中古車販売の好調な推移にあります。特に中古車販売では、新規店舗やリニューアル店舗の貢献により、当連結会計年度において前年同期比2.4%増の9,891台の販売を達成しました。

また、輸入車新車販売においても商品入庫状況の改善に伴い、前年同期比23.5%増と大幅な伸びを記録しています。これらの多角的なチャネル展開が、特定の市場動向に左右されにくい強固な経営基盤の構築に寄与しています。

リスク

主要なリスクとして、特定メーカーからの仕入依存度が指摘されています。特に本田技研工業7267からの仕入は、当連結会計年度において連結ベースの総仕入高の51.6%を占めており、供給体制への影響が業績に直結する構造となっています。

また、自動車販売市場の縮小やEV化へのシフトといった環境変化も重要な課題です。これらに対し、同社は地域密着型の営業活動と独自のバリューチェーンによる付加価値の最大化を通じて、競争力の維持とリスクへの対応を進めています。

競合

同社は、各自動車メーカー系ディーラーや中古車販売・買取業者との競合環境の中に位置しています。この競争環境に対し、同社は地域に根ざした店舗開発と高度なアフターサービスを提供することで差別化を図っています。

特に、リサイクル事業と販売事業を統合した独自の流通経路の構築が強みです。複数の中古車業態を展開し、リサイクル資源やパーツを自ら供給する体制により、競合他社に対する優位性を確保しています。

バリュエーション

最新の市場データにおいて、同社の株価は4,305円となっており、時価総額は約91.9億円です。PERは7.25倍、PBRは0.78倍と算出されており、割安な水準で評価されています。

また、配当利回りは3.20%を記録しています。これらの指標は、安定した事業基盤とリサイクルを含む多角的なビジネスモデルを反映した数値となっています。