事業モデル

同社は不動産販売事業と建築請負事業の二つの柱で構成される事業体です。不動産販売では、若年層をターゲットとした高品質・価格優位な建売住宅や、個人富裕層・法人向けの投資用マンションや木造アパートを展開しています。

建築請負事業においては、国産銘木「木曾ひのき」を使用した中高級志応の注文住宅を、関東甲信越エリアを中心に手掛けています。2025年1月には子会社を新たに連結に組み込み、不動産販売セグメントへ統合しました。

KPI

当連結会計年度における売上高は3,416,769千円となり、前年比で19.2%の減少となりました。一方で建売住宅部門では、販売棟数・単価・利益率ともに前年を上回る推移を見せています。

建築請負事業においては、構造改革によるコスト改善を進めた結果、売上高は大幅に減少したものの、損失額の縮小が進んでいます。投資用不動産部門では、大型物件の販売が不調となった影響で、前年比66.9%減のセグメント利益となりました。

成長ドライバー

今後の成長に向けた戦略として、不動産販売事業の安定化と多角化を掲げています。特に投資用不動産部門では、開発の積極的な推進と自社保有物件数の増加により、売却益に依存しない賃貸収入の積み上げを目指しています。

建築請負事業については、拠点統廃合や人員体制の見直しといった構造改革を進めています。これらの施策を通じて、子会社の早期黒字化と投資回収フェーズへの移行を計画しており、収益基盤の強化を図る方針です。

リスク

不動産市況の動向や金利情勢の変化が、用地価格や販売価格に直接的な影響を与えるリスクがあります。特に投資用不動産は取引期間が長く、経済環境の急変により売上計上の時期が変動する可能性が含まれています。

また、建築資材の高騰や人件費の上昇といったコスト増への対応も課題となります。さらに、有利子負債への依存があるため、金利動向や金融機関の融資態度によって経営成績に影響を及ぼす可能性があることも指摘されています。

競合

不動産販売事業においては、若年層向けに「高品質で価格優位」な商品を展開し、特定のターゲット層へ訴求しています。競合他社との差別化として、独自のブランド(レスコ、アテレーゼ等)や特定素材を用いた建築技術を強みとしています。

市場環境は転換期にあり、地方では小規模事業者の撤退が見られるなど、競争の構図が変化しています。同社はこうした環境下で、商品力と価格競争力の維持、およびウェブマーケジュールによる顧客認知度の向上を図ることで優位性を確保する方針です。

バリュエーション

最新の市場データにおいて、株価は484円、時価総額は約16.1億円となっています。PBRは0.62倍と算出されており、配当利回りは3.83%を記録しています。

これらの数値は、現在の事業構造および将来の成長に向けた体制整備の過程を反映したものです。投資判断にあたっては、不動産市況や金利動向といった外部要因の影響も考慮する必要があります。