事業モデル

同社は「資産活用型」と「人財活躍型」の2軸からなる4つの事業セグメントを展開しています。都市開発事業ではオフィスや商業施設、住宅の開発・運営を行い、戦略投資事業では再生可能エネルギーや物流施設の展開を行っています。

管理運営事業ではマンションやビルの総合管理、リゾートホテルやシニア住宅の経営等を手掛けています。不動産流通事業では仲介や販売代理、賃貸住宅の管理運営など多岐にわたるサービスを提供し、幅広い顧客接点を確保しています。

KPI

当連結会計年度において、売上高は1兆1,503億円(前年比4.3%増)、営業利益は1,408億円(同17.1%増)と大幅な増収増益を達成しました。経常利益も1,292億円(同17.0%増)となり、ホールディングス体制移行前を含めて過去最高を更新しています。

特に都市開発事業では、賃貸オフィスの空室率が0.3%と極めて低い水準を維持しており、安定した収益基盤となっています。また、分譲マンションの次期売上予想に対する契約済み割合は76%に達しており、良好な需要を背景とした堅調な推移を見せています。

成長ドライバー

中期経営計画2030では「強靭化フェーズ」と位置づけ、効率性と耐久性の高い独自の事業ポートフォリオの構築を目指しています。特に再生可能エネルギー事業では、リニューアブル・ジャパン社の子会社化により、持分換算前の総定格容量は2,527MWに拡大しました。

また、3つの重点テーマへの取り組みを通じて、社会的なニーズの変化に対応する成長戦略を推進しています。2030年度には、営業利益2,200億円以上、当期純利益1,200億円以上といった野心的な目標数値を掲げ、持続的な企業価値の向上を図る方針です。

リスク

事業環境の変化に伴う投資リスクとして、景気動向や金利動向、不動産市況による収益性の悪化や資産価値の下落が挙げられます。これに対し、有利子負債の大部分を長期・固定金利で確保することで、金利上昇による影響を最小限に抑える対策を講じています。

また、気候変動リスクへの対応として、脱炭素社会に向けた移行計画の策定や、物理的な被害に対する備えを進めています。さらに、少子高齢化に伴う労働力人口の減少という人事労務リスクに対し、多様な働き方の提供を通じて人材確保と育成に注力しています。

競合

同社は都市開発から管理運営、流通まで垂直統合に近い幅広い事業領域をカバーしており、強固なビジネスエコシステムを構築しています。特に都心部を中心とした高い集客力を有する物件の保有や、独自のノウハウに基づく管理運営能力が競争優位性の源泉となっています。

競合他社と比較しても、再生可能エネルギーなどの成長分野への戦略的な投資を進めることで、ポートフォリオの多様性を確保しています。これらの多角的な事業展開により、特定の市場動向に左右されにくい安定した収益構造を構築しているとみられます。

バリュエーション

2026年8月4日時点の株価は1,285円であり、同日の時価総額は約9461.5億円となっています。この時点におけるPERは9.80倍、PBRは1.05倍と算出されています。

また、同日のデータに基づく配当利回りは3.77%となっており、安定した還元姿勢が見て取れます。これらの指標は、同社が掲げる成長戦略と現在の市場評価を反映する重要な要素となります。