事業モデル

同社は中古バイクの仕入から整備、販売までを一貫して行う事業を展開しています。独自の査定システムを導入することで、スタッフ間の知識差による価格のばらつきを抑制し、全国統一の基準に基づいた査定を提供しています。

販売チャネルは、効率的なキャッシュフローを実現する「ホールセール」と、良質な車両を選別し付加価値を高める「リテール」の二本柱で構成されています。また、整備時に発生するパーツの販売や、将来的な成長を見据えたフランチャイズ契約・業務提携による新規事業の開発も進めています。

KPI

当連結会計年度において、売上高は38,574,085千円となり、前年比13.6%の増収を達成しました。営業利益は585,745千円と前年比104.5%の大幅な増益を記録しています。

また、経常利益は829,488千円(前年比42.0%増)となり、不採算店舗の減損損失を計上した後の当期純利益も327,270千円(前年比74.7%増)と、堅調な成長を示しています。特にリテール販売において、良質な車両の確保と付加価値の高いサービスの拡充が寄与しました。

成長ドライバー

中長期的な戦略として「モビリティ領域の強化と利益体質化」を掲げ、マーケティングの高度化やCRMの活用による顧客接点の拡大に取り組んでいます。また、DX投資による業務の自動化を進め、非労働集約型オペレーションへの転換を目指しています。

成長の源泉として、高市場価値車両の保有台数増加傾向を背景としたリテール販売の強化に加え、整備事業のネットワーク化や新領域への投資を推進しています。さらに、パートナー企業との合弁による新規事業の展開も将来の成長に向けた重要な布石となっています。

リスク

バイク市場は、国内の新車販売動向やメーカーの経営状況、環境規制などの外部要因により需給バランスが変動するリスクを抱えています。また、広告宣伝活動の効果低下やブランド価値の毀損は、仕入台数の減少や信頼の低下に直結するため注意が必要です。

さらに、リテール拡大に伴う在庫管理の複雑化や、整備不良による事故・訴訟のリスクも挙げられています。加えて、人財確保の難化や情報セキュリティへの脅威、景品表示法や特定商取引法などの法的規制への対応など、多角的なリスク管理が求められる環境にあります。

競合

同社は「バイク王」という強力なコアブランドを確立しており、高い認知度を背景とした広告宣伝の効率化を図っています。競合他社と比較して優位性を築くため、独自の基幹システムを活用したデータ分析や情報収集力の強化に注力しています。

市場環境としては、円安による輸出需要の拡大から国内中古流通市場の需給がひっ迫し、相場が高水準で推移する傾向にあります。こうした競争環境の中で、リテール販売における付加価値の高いサービスの拡充や、CRMを通じた顧客との継続的な関係構築により、差別化を図る戦略をとっています。

バリュエーション

2026年8月4日時点の市場データにおいて、同社の株価は372円となっています。この時点での時価総額は約53.4億円と算出されています。

投資指標としては、PERが11.07倍、PBRが0.73倍となっており、配当利回りは2.95%を記録しています。これらの数値は、同社の事業基盤と将来の成長期待を反映した現在の市場評価を示しています。