事業モデル

同社グループは、温浴施設および宿泊施設の運営を行う「温浴事業」と、不動産の売買・賃貸を行う「不動産事業」の2軸で構成されています。温浴事業では、単なる入浴だけでなく飲食やマッサージなどの付加価値サービスを提供し、独自のコンセプトによる差別化を図っています。

不動産事業においては、所有物件の賃貸を通じて安定した収益を確保する構造となっています。両事業はそれぞれ独立した役割を持ちながら、グループ全体の経営基盤を支える重要な柱として位置づけられています。

KPI

当連結会計年度における温浴事業の売上高は1,931,029千円に達し、前年同期比で4.8%の増加を記録しました。同事業の営業利益は473,412千円と、前年同期比で58.1%の大幅な増益を見せています。

不動産事業の売上高は49,490千円となり、前年同期比でわずかな減少に留まりました。一方で、温浴事業における入館料の値上げや、特定の施設における初期投資費用の減少が、グループ全体の営業利益を341,468千円(前年同期比81.1%増)へと押し上げる要因となりました。

成長ドライバー

成長の主な原動力は、インバウンド需要の拡大に伴う外国人観光客の増加による温浴事業への追い風です。特にサウナ関連イベントや地域限定のフェア展開など、顧客を飽きさせないための集客施策が奏功しています。

また、経営戦略として、さらなる収益源の開拓に向けた事業の多角化やM&Aも視野に入れています。これらを通じて企業体質の強化と売上拡大を図り、持続可能な成長を目指す方針です。

リスク

温浴事業においては、運営に不可欠な電気・水道・ガスのライフライン停止や、水質管理・衛生管理の不備によるブランド価値の低下がリスクとして挙げられます。また、マッサージ等のサービス提供に伴う事故発生のリスクにも注意が必要です。

不動産事業に関しては、国内景気の動向による市場悪化や、テナントの信用力低下による賃料収入の減少が懸念されます。さらに、特定の地域に拠点が集中していることによる災害リスクや、人手不足による人材確保・育成の困難さも経営上の課題として認識されています。

競合

同社は「五感を潤す」「くつろげる空間」といった独自のコンセプトを掲げ、温浴サービスの提供を通じて競合他社との差別状を図っています。特にサウナや岩盤浴などの特定の体験価値に注力することで、顧客のロイヤリティを獲得する戦略をとっています。

一方で、同業他社との競争激化や消費者ニーズの変化は常に存在するリスク要因です。これらの変化に対し、継続的な集客イベントの実施やサービスの高度化を通じて、市場における優位性を維持していく方針です。

バリュエーション

2026-08-07時点の株価は154円であり、同日の時価総額は約40.5億円となっています。この時点でのPERは25.25倍、PBRは0.81倍と算出されています。

また、同日時点の配当利回りは3.27%となっており、長らく見送られていた配当が約56年ぶりに再開されたことが反映されています。これらの数値は、近年の業績向上と財務基盤の強化を背景とした評価を反映しています。