事業モデル

同社は「ロリポップ!」や「ムームードメイン」といったドメイン・レンタルサーバー(ホスティング)事業、および「カラーミーショップ」や「SUZURI」を展開するEC支援事業の3本柱で構成されています。これらの事業は、ユーザーとの継続的な関係に基づくストック型のビジネスモデルを特徴としています。

また、ハンドメイドマーケット「minne」を含むハンドメイド事業も展開しており、個人の創作活動から企業のビジネスまで幅広い層に向けたサービスを提供しています。各事業において、独自のブランド力と顧客基盤を活用した多角的なアプローチを展開しています。

KPI

ドメイン・レンタルサーバー事業では、2024年8月の価格改定により「ロリポップ!」の顧客単価が前年比3.8%増の543円に上昇し、ストック売上の堅調な推移に寄与しました。一方で、「ムームードメイン」の登録ドメイン数は前年同期比で3.3%減少しています。

EC支援事業においては、高単価プランの契約比率が向上したことで「カラーミーショップ」の顧客単価が18.1%増の6,901円となりました。また、「SUZURI」ではAI活用による業務効率化やプロモーションコストの抑制により、大幅な利益の増加を達成しています。

成長ドライバー

同社は、安定した収益基盤を持つホスティング事業やEC支援事業の強みを活かし、高単価・高付加価値な新サービスの提供に注力しています。特にAI技術の活用による業務効率化と、それによって創出された利益を高度な専門性を持つ人財の確保へ再投資するサイクルを構築しています。

研究開発活動においては、LLM(大規模言語モデル)の社会実装や高速なベクトル検索技術の導入を進めています。これらの技術は「minne」や「SUZURI」におけるマッチング精度の向上や検索効率化に寄与しており、既存事業の差別化と新規事業の創出を加速させる要因となっています。

リスク

ドメイン・レンタルサーバー事業においては、競合他社との価格競争や技術開発競争の激化、あるいは代替サービスの台頭がリスク要因となります。これに対し同社は、ターゲットや価格帯を変えた複数のブランドを展開することでシェア拡大を図る戦略をとっています。

また、EC支援やハンドメイド事業においては、法規制の変更やトラブルに伴う新たな規制の導入が影響を及ぼす可能性があります。さらに、情報セキュリティ面では、サイバー攻撃による顧客情報の漏洩やサービスの停止といったリスクへの継続的な対策が求められています。

競合

ドメイン・レンタルサーバー市場は多くの競合他社が存在する中で、同社は「ロリポップ!」を個人向けの国内最大規模のサービスと位置づけています。競争環境に対し、単一のブランドに依存せず、ターゲットや価格帯を分けた複数のブランドを展開することで優位性を確保しています。

EC支援およびハンドメイド事業においても、競合他社や新規参入者との技術開発・価格競争・ブランディングにおける優位性の維持が重要となります。同社は、独自の運営ノウハウと強固な顧客基盤を武器に、これらの競争環境に対応する体制を構築しています。

バリュエーション

2026年8月7日時点の市場データにおいて、同社の株価は1,786円となっています。この時点での時価総額は約89.2億円であり、PERは10.26倍、PBRは3.67倍と算出されています。

また、同日のデータに基づく配当利回りは21.50%を記録しています。これらの指標は、提供された最新の市場データに基づいた数値です。