事業モデル

同社は「シンクタンク・コンサルティングサービス」と「ITサービス」の2つのセグメントを展開しています。前者は政策や事業に関する調査研究、高度な分析力を活かしたコンサルティングを提供し、後者はソフトウェア開発から運用、BPOまでを網羅する技術基盤を提供します。

これらの活動は官公庁と民間企業の双方に向けられており、公共分野の課題解決から民間のDX推進まで幅広く対応しています。特にITサービスでは、三菱総研DCS株式会社が中核となり、高度なICTを活用したマネジメントシステム革新やビジネスモデル変革をトータルに支援する体制を構築しています。

KPI

当連結会計年度の売上高は121,458百万円(前年度比5.3%増)と堅調に推移しました。営業利益は8,010百万円(同13.5%増)、経常利益は9,734百万円(同19.5%増)となり、純利益も前年度比27.6%増の6,386百万円を計上しています。

セグメント別では、シンクタンク・コンサルティングサービスが売上高47,090百万円(同3.7%増)、ITサービスが売上高74,367百万円(同6.3%増)となりました。いずれの事業も当期において成長を遂げており、特にシンクタンク部門では持分法による投資利益が寄与しています。

成長ドライバー

中期経営計画2026に基づき、DX事業の規模拡大と基幹事業の質の改革を通じた収益性向上を目指しています。具体的には、官公庁向けには行政DXやサイバーセキュリティ等の高度な案件を、民間向けにはクラウド移行やビッグデータ分析を用いたマーケティング支援を強化しています。

また、研究開発活動を通じて「シンクタンクDX」の推進やAI・ロボティクスなどの先端技術の研究を進めています。これらの知見を事業に還元することで、次世代の成長に向けたポートフォリオの転換を図り、持続的な価値創出を目指す方針です。

リスク

プロジェクト単位で遂行される業務の性質上、顧客要望の高度化や複雑化に伴う工数の増加により、採算が確保できなくなるリスクがあります。特に新技術を活用する案件では、想定以上の作業が発生する可能性があるため、厳格な入口管理とモニタリング体制を構築しています。

また、官公庁との取引においては、政策のシフトによる競争激化やコンプライアンス遵守の重要性が高まっています。さらに、AI等の先端技術を活用した新事業においては、公平性や透明性、安全性への対応が不十分な場合に信用失墜を招くリスクがあるため、独自の推進指認に基づいた管理体制を敷いています。

競合

同社は総合シンクタンクとして、政策・制度の深い知見と高度な分析技術を強みとしています。官公庁向けには、公共性の高い分野において豊富な実績を活かした提案を行い、競合他社との差別化を図っています。

ITサービス領域では、単なるシステム構築に留まらず、上流から下流までを一貫して支援する体制を整えています。特に金融や製造といった多岐にわたる業界に対し、高度なICT技術とコンサルティングの知見を融合させることで、独自の立ち位置を確立しています。

バリュエーション

最新の市場データにおいて、同社の株価は4,390円となっており、時価総額は約696.6億円です。PERは6.98倍、PBRは0.88倍と算出されており、安定した事業基盤を背景とした評価となっています。

配当利回りは3.85%となっており、投資家に対して一定の還元姿勢を示しています。これらの数値は2026年6月23日時点の市場データに基づいたものです。