事業モデル

同社は「ウェルネス・データで、未来をつくる。」というパーパスのもと、企業や個人に最適なウェルネスソリューションを提供しています。主な事業として、健康診断の予約・精算代行等を行う健診ソリューション事業と、健康管理クラウドサービス「Growbase」を提供する健康管理クラウド事業を展開しています。

これらの事業は、労働安全衛生法に基づく企業の義務的な健康管理を起点としており、強固なストック型ビジネスモデルを構築しています。特に両事業の平均で94.5%に達するストック売上高比率と、99.9%という極めて高い契約継続率が特徴です。これにより、安定した収益基盤の上で、データ活用による付加価値の向上や顧客単価の向上を目指しています。

KPI

健診ソリューション事業におけるサービス利用者数は、2022年3月期の26.5万件から、2026年3月期には39.8万件へと着実に推移しています。この成長は、AI-OCRの活用や特許取得によるオペレーションの高度化が寄与しているとみられます。

また、顧客基盤も強固であり、健診ソリューション事業では5,000ID以上の大規模企業(Enterprise)が73.9%を占めています。健康管理クラウド事業においても、同様の規模の企業が81.1%を占めるなど、大企業を中心とした安定した顧客構成を実現しています。

成長ドライバー

成長の源泉は、人的資本経営やサステナビリティ情報の開示義務化を背景とした、企業の健康投資・ウェルビーイングへの需要拡大にあります。特に「Growbase」を通じたデータの一元管理・可視化・利活用により、単なる事務代行を超えた戦略的な経営支援を提供しています。

さらに、AIや生成AIを活用したシステム投資によるオペレーションの効率化も推進しており、高い生産性を維持しながらの成長を目指しています。また、大企業での深耕に加え、中堅・中小企業市場への展開も新たな成長機会として捉えています。

リスク

事業の根幹がインターネットを通じたサービス提供にあるため、システムセキュリティや個人情報の保護に関するリスクを重要視しています。特に健康診断結果などの要配慮個人情報を扱うため、ISMS認証の継続取得や厳格なアクセス管理体制の構築を徹底しています。

また、通信ネットワークへの依存によるシステムダウンのリスクに対しても、冗長化やバックアップ体制の整備を進めています。これらのリスクは、万が一発生した際に企業の信頼失墜や損害賠償請求につながる可能性があるため、継続的な対策が求められる領域です。

競合

健診代行市場においては、福利厚生企業や労働衛生機関などが競合として存在しています。同社は20年近い専門的な実績を背景に、受診状況の可視化や迅速な結果納品といったきめ細かな対応で差別化を図っています。

さらに、自社保有のクラウド型健康管理システムとの連携や、高度な情報セキュリティ体制、専門性の高いカスタマーサクセス部門の存在が強みです。これらの要素を組み合わせることで、競合他社に対する優位性を構築しています。

バリュエーション

2026年3月末時点において、健診ソリューション事業は13,018百万円の売上高と379百万円の営業利益を計上しています。健康管理クラウド事業は、同期間で1,523百万円の売上高と767百万円の営業利益を達成しており、堅調な推移を見せています。

医療機関等支援事業も、当連結会計年度において236百万円の売上高と39百万円の営業利益を計上しています。これらを合算した当連結会計年度の全社売上高は14,778百万円、営業利益は1,186百万円となっています。