事業モデル

同社はデジタルマーケティング、データマーケティング、インサイトの3つの主要事業を展開しています。デジタル領域では、販促支援メディアの運営からシステム開発、運用までをワンストップで提供する体制を構築しています。

データおよびインサイト分野では、独自の膨大なユーザーデータベースを活用した高度な分析や、海外拠点を活用したグローバルな調査・分析サービスを提供しています。これらの強みを組み合わせることで、顧客の意思決定を支援する包括的なソリューションを展開しています。

KPI

当連結会計年度において、売上高は前年同期比10.4%増の28,897百万円を記録しました。営業利益は同36.8%増の2,523百万円と大幅な伸びを見せています。

特にデジタルマーケティング事業では、インフルエンサーマーケティング等の高成長領域や新規子会社の統合により、売上高が17.4%増、営業利益が38.1%増と好調に推移しました。データマーケティング事業も、海外拠点の需要回復等により、売上高12.5%増、営業利益34.4%増を達成しています。

成長ドライバー

中期経営計画「DX Action 2024」に基づき、AI投資を中心としたITシステムやインフラへの投資による生産性向上を推進しています。また、M&Aを通じた事業領域の拡大と、新設されるリサーチ・インサイト事業への統合によるシナジー創出が成長の柱となります。

具体的には、2030年6月期までに連結売上高500億円、営業利益50億円の達成を目指しています。特にデジタルマーケティング領域では、IPコンテンツやEC事業を軸とした積極的なM&Aにより、サービスラインナップの拡充を図る方針です。

リスク

事業環境の変化が速く、競合他社の参入や技術革新によるサービスの陳腐化がリスク要因として挙げられています。また、特定の調査モニターへの依存や、システム障害による信頼性の低下、個人情報の流出といったリスクにも対応が必要です。

さらに、高度な専門性を有する人材の確保と育成が成長に向けた重要な課題と位置付けられています。海外展開においては、各地域の政治・経済的要因や為替変動などの不確実性が事業に影響を及ぼす可能性があるため、慎重な体制構築が進められています。

競合

同社が展開するマーケティング領域は、参入障壁が低く競合他社の参入や統合が活発に進んでいる厳しい競争環境にあります。特にデータマーケティングやインサイト分野では、案件の大型化や価格競争への対応として、業界内での再編が進む傾向にあります。

これに対し同社は、独自の膨大なユーザーデータベースや海外拠点のネットワークを強みとしています。複数の事業領域を統合し、単なる調査にとどまらないコンサルティング要素を強化することで、競合に対する優位性の構築を図っています。

バリュエーション

最新の市場データにおいて、当社の株価は568円となっており、時価総額は約107.1億円です。PERは8.37倍、PBRは1.20倍と算出されています。

配当利回りは2.63%となっており、同社は「連結配当性向15%前後を目安に継続的な増配を実施」する方針を掲げています。成長投資と株主還元のバランスを取りながら、中長期的な企業価値の向上を目指す姿勢が見て取れます。