事業モデル

同社は「LIPPS」ブランドによるメンズコスメの企画・販売を行う商品事業と、ヘアサロンのフランチャイズ運営を行うサロンフランチャイズ事業を展開しています。商品事業はファブレスメーカーとして展開しており、独自のサロンリソースを活用した製品開発が特徴です。

サロンフランチャイズ事業では、美容感度の高い若年層をターゲットとした「LIPPS hair」を展開し、ノウハウの提供や技術指導を行うことでロイヤリティを獲得しています。この両事業が密接に連携することで、現場の声を迅速に商品開発へ反映する仕組みを構築しています。

KPI

成長途上の段階にあるため、主な経営指標として商品事業の売上高を重視しています。当事業年度における商品事業の売上高は3,968,931千円(前年同期比19.9%増)に達しました。

また、サロンフランチャイズ事業においても、技術習得の効率化や教育の質の向上に向けたVR映像学習アプリの開発など、運営基盤の強化に取り組んでいます。これらの取り組みにより、同事業のセグメント利益は前年同期比46.9%増の163,441千円を計上しました。

成長ドライバー

商品事業においては、ヘアワックスやスタイリング剤に加え、スキンケア・メイクアップを含む「LIPPS BOY」などのラインナップ拡充が成長を牽引しています。特にドラッグストアへの配荷拡大や、Amazon、楽天といったECサイトでの販売拡大が寄与しています。

さらに、2024年9月には楽天市場に公式ショップを開設し、2025年4月にはZOZOTOWNへも出店するなど、デジタルチャネルの強化を推進しています。これらの施策により、当事業年度の売上高は過去最高を更新する4,409,577千円(前年同期比17.2%増)となりました。

リスク

主力商品であるヘアワックスが商品売上の半数以上を占めており、特定の商品カテゴリーへの依存が大きなリスク要因となっています。競合他社の参入による競争激化や、消費者の嗜好の変化によってシェアが低下する可能性に注視が必要です。

また、主要な商品の多くを特定の製造委託先へ依存していることや、原油価格・為替の変動に伴う原材料コストの高騰も経営成績に影響を与える可能性があります。さらに、物流コストの上昇やSNS等での不適切な情報発信によるレピュテーションリスクへの対応も課題となります。

競合

同社はメンズヘアサロン文化を創出してきた歴史があり、独自のカット技法の体系化やシザーの開発を通じて競合との差別化を図っています。特に若年層の美容感度の高まりを捉えたブランド構築により、強固なポジションを確立しています。

市場環境としては、男性用スキンケアなどの需要が拡大する中、同社は独自のサロンネットワークから得られるリアルな声を商品開発に反映させることで優位性を確保しています。今後も「LIPPS」のブランド力を高め、メンズコスメ市場におけるシェア拡大を目指す方針です。

バリュエーション

2025年8月31日時点の市場データに基づくと、同社の株価は467円(2025/08/29)となっており、時価総額は11億4,400万円です。この時点でのPERは14.1倍、PBRは1.3倍と算出されています。

また、同社の配当利回りは0.0%(2025/08/29)となっており、投資家に対しては配当よりも成長性を重視した評価が求められるフェーズにあります。これらの数値は提供された最新の市場データに基づいたものです。