事業モデル

同社は固定資産管理を中心とした会計・業務ソリューションの提供を主軸としています。コンサルテーションからシステム導入、保守までを一貫して行うパッケージソリューション事業を展開しており、近年はSaaSソリューションの提供も強化しています。

その他事業では、他社ソフトウェア製品の仕入販売を行っています。主力事業においては、特定の専門性を追求する「Best of Breed」の戦略を掲げ、顧客のニーズに応じた最適なソリューションを提供しています。

KPI

当連結会計年度において、パッケージソリューション事業は売上高8,239百万円、営業利益2,892百万円を計上しました。このうち、既存顧客のバージョンアップ需要やインフラ業界での大型案件獲得が寄与しています。

全社的な品質管理体制の強化と人財への投資により、要員一人当たりの生産性が向上し、売上原価の抑制を実現しています。また、研究開発活動には売上高の7〜13%を投じ、製品の機能優位性と市場競争力の維持に注力しています。

成長ドライバー

中期経営計画「Be Hybrid 2028」において、SaaSモデルとパッケージモデルを組み合わせたハイブリッドモデルへの移行を進めています。これにより、導入スピードと拡張性を両立した顧客提供体制の構築を目指します。

また、2027年4月からの新リース会計基準の強制適用に向けた需要の取り込みや、電力・ガス・鉄道などの社会インフラ領域の開拓を成長戦略の柱としています。長期的には、現場のモノと会計データを結びつけるマネジメント・プラットフォームへの進化を目指しています。

リスク

新リース会計基準やIFRS等の制度改正は、ビジネスチャンスとなる一方で、対応の遅れや競合の激化が経営成績に影響を及ぼす可能性があります。また、システム開発における不具合やバグの解消に伴う追加コストの発生もリスクとして認識されています。

人材確保の面では、ソフトウェア業界における高度な知識を持つ専門人材の獲得競争が激しいため、優秀な人材の確保と育成が重要課題となっています。さらに、情報セキュリティへの対応や知的財産権の侵害訴訟など、事業継続に関わる複数のリスク要因を管理しています。

競合

同社は固定資産管理という特定領域において高い専門性を有する「Best of Breed」の立ち位置を確立しています。大手システムインテグレーターやコンサルティングファームとの良好な協力関係を構築し、間接販売ルートも確保しています。

競合他社との差別化要因として、新リース会計基準への対応に向けた製品機能の戦略的強化や、高度な専門知識を持つスタッフによるサポート体制を挙げています。独自のノウハウと技術力を蓄積することで、価格競争に依存しない強固なポジションを築いています。

バリュエーション

最新の市場データにおいて、同社の株価は1,706円、時価総額は約439.0億円となっています。PERは19.57倍、PBRは3.83倍と算出されており、成長期待を反映した水準にあります。

配当利回りは2.46%となっており、安定的な事業基盤を有しています。これらの数値は、同社が追求する高成長・高収益の経営目標および将来の投資計画を背景とした評価を反映しているものとみられます。