事業モデル

同社はシステム開発事業とアウトソーシング事業の2つの柱で構成されるデジタルサービス企業です。システム開発では、調査分析からインフラ構築、保守運用までの一貫した提供に加え、ソリューションソフトウエアやミドルウェアパッケージを提供しています。

アウトソーシング事業では、コンタクトセンターやビジネスプロセッシング、データエントリーなどの多岐にわたるサービスを展開しています。また、ID/ICカード発行ソリューションや、製造・流通向けのプロダクトサービスなど、幅広い業種に対応する体制を構築しています。

KPI

当連結会計年度における売上高は9,993,803千円となり、前年比4.0%増を記録しました。営業利益は595,995千円(同31.1%増)、経常利益は604,702千円(同26.6%増)と、堅調な成長を見せています。

主要な経営指標として、売上高経常利益率は6.1%、ROEは8.3%を達成しました。システム開発事業では売上・利益ともに増加し、アウトソーシング事業においても効率化の推進により利益が向上したことが寄与しています。

成長ドライバー

成長戦略として、ソリューションビジネスの拡充やローコード、Salesforce、クラウドを活用した高度な提案を強化しています。特にシステム開発分野では、IoTベンチャーとの資本業務提携を通じたAI統合ソリューションの開発など、先端技術への投資を進めています。

また、生成AIの社内活用基盤の整備や、プロジェクト運営力育成サービスの展開など、生産性向上と新サービス創出に向けた研究開発を継続しています。これらの取り組みにより、高度なITスキルを必要とする市場環境において、提供価値の向上と競争力の強化を図っています。

リスク

システム開発における受託案件の原価見積りや、顧客からの仕様変更に伴う進捗度の変動が経営成績に影響を与える可能性があります。また、高度な技術を持つ人材の確保は困難な状況にあり、人件費の高騰や採用難が事業継続上のリスクとして認識されています。

さらに、ノウレンや固定資産の減損、繰延税金資産の回収可能性に関する評価など、会計上の不確実性も管理対象となっています。これらに対し、同社はレビュー委員会の設置や予算実績会議の定期開催を通じて、リスクの未然防止と経営体制の強化に取り組んでいます。

競合

同社は情報サービス分野において、多様な業種に向けたシステム開発とアウトソーシングの両面からアプローチする強みを持っています。特に、単なる受託に留まらず、ソリューションやパッケージソフトウエアを組み合わせることで差別化を図っています。

市場環境としては、生成AIの普及による顧客の内製化加速や、高度IT人材の不足が課題となる一方で、モダナイゼーション需要は拡大傾向にあります。同社はこれらの変化に対し、低収益ビジネスから高収益ビジネスへのシフトを進めることで、競争優位性の確保を目指しています。

バリュエーション

最新の市場データにおいて、株価は1,293円、時価総額は約44.9億円となっています。PERは11.40倍、PBRは0.93倍と、割安感のある水準で推移しています。

また、配当利回りは4.57%となっており、安定した収益基盤を背景とした還元姿勢が見て取れます。これらの指標は、同社の堅実な財務状況と成長への期待を反映しているものと考えられます。