事業モデル

同社は「機能商品事業」と「紙素材事業」の二本柱で構成される事業を展開しています。機能商品事業では、情報・特殊紙や化学品、感光材料などの高付加価値製品を製造・販売しており、特に海外展開の強化や成長商品の拡販に注力しています。

一方、紙素材事業では印刷用紙や衛生用紙、パルプの製造・販売を行っています。近年は構造的な需要減退という厳しい環境下において、工場の運営一体化による生産効率の改善や、脱プラ・減プラに貢献する包装材などの環境配慮型商品の拡販を進めています。

KPI

当連結会計年度における売上高は1,759億4千2百万円となり、前年比で9.1%の減少となりました。営業利益は45億6千7百万円、経常利益は45億4千8百万円を計上しています。

セグメント別では、機能商品事業の売上高が前年比9.4%減となる一方で、紙素材事業の売上高は前年比8.5%減となりました。当期純利益は43億4千3百万円となり、前年度の41億7千万円を上回る推移を見せています。

成長ドライバー

次期中期経営計画では「技術・研究のSHINKA」を掲げ、機能商品事業における高付加価値化とグローバル展開を加速させる方針です。特に感熱紙やインクジェット用紙などの情報・画像メディアにおいて、シェア拡大とトップランナーへの進化を目指しています。

また、紙素材事業においては、環境配慮型商品の拡販や生産性の向上に注力します。具体的には、包装材の展開や国産材100%パルプの用途拡大を進めるとともに、拠点の運営一体化による構造改革を通じて収益性の向上を図る方針です。

リスク

事業環境における主要なリスクとして、国内需要の減少や市況価格の下落、および木材チップや製紙用パルプといった原燃料価格の変動が挙げられます。これらの要因は、同社の業績および財政状況に直接的な影響を及ぼす可能性があります。

また、設備投資を必要とする装置産業としての特性から、需要予測と実際の稼働率の乖離によるリスクも存在します。さらに、為替相場の変動や金利の上昇、地政学リスクに伴う原材料価格への影響など、外部環境に起因する不確実性にも対応する必要があります。

競合

同社は機能商品事業において、高度な技術力を背景とした差別化戦略を展開しています。特に感熱紙やインクジェット用紙などの情報メディア分野では、製品の強みを通じて市場での地位を確立しようとしています。

紙素材事業においては、構造的な需要減退という厳しい環境に直面しながらも、独自の生産体制の効率化を進めています。競合他社との価格競争が激化する中、環境配慮型商品の拡販や特定のニッチな用途への特化により、優位性の確保を図る戦略をとっています。

バリュエーション

2026年8月7日時点の市場データにおいて、同社の株価は1,170円となっています。この時の時価総額は約492.0億円と算出されています。

同社のPERは25.91倍、PBRは0.48倍となっており、配当利回りは2.32%を記録しています。これらの指標は、提供された最新の市場データに基づいた数値です。