事業モデル

同社はコールセンター部門を持つ企業に対し、IP電話交換機や顧客情報管理システムを含むクラウドサービスを月額料金制で提供しています。これらのサービスは、大規模な設備投資を不要にしつつ、導入コストの低減と期間の短縮を実現する仕組みとなっています。

提供されるソリューションには、高機能な「@nyplace」や、より手軽な「COLLABOS PHONE」、生成AIを活用した最新の「VLOOM」が含まれます。また、顧客情報管理システム(CRM)を組み合わせることで、ワンストップでのサービス提供体制を構築しています。

KPI

同社は事業活動の成果を測る重要な経営指標として、売上高およびサービス別月次利用数を設定しています。これらの指標を通じて、サービスの普及度と継続的な利用状況を把握しています。

特に、クラウドサービス特有の性質を踏まえ、契約の維持や機能の追加によるリテンション活動が重要視されています。最新の経営成績では、売上高1,699,015千円、営業利益74,317千円を計上しており、安定した収益基盤の構築を目指しています。

成長ドライバー

成長戦略として、既存サービス「@nyplace」の付加価値向上と、独自サービスであるAIコールセンターシステム等の販路拡大を推進しています。特に生成AI「Gemini」との連携による自動要約やボイスボット機能の強化により、顧客のDXニーズに応えています。

今後は、特定の既存サービスに依存する構造から、独自のAI技術を活用したソリューションを中心とした収益基盤への転換を図ります。2027年3月期に向け、独自サービスの開発および販売リソースを重点的に投下し、市場での差別化と成長を目指す方針です。

リスク

事業の約54.2%を「@nyplace」が占めており、特定サービスへの依存や、提供元であるAVAYA社の動向による供給リスクが存在します。また、クラウドサービスの特性上、データセンターの集中やシステム不具合、サイバー攻撃等のリスクにも対応が必要です。

さらに、高度な技術革新が続く市場環境において、専門性の高い人材の確保と育成が継続的な成長に向けた重要な課題となります。競合他社との競争激化に伴うコスト増大や、新規事業開発における計画の遅延も、業績に影響を及ぼす要因として認識されています。

競合

同社はコールセンター市場において、単なるシステム提供にとどまらず、豊富なナレッジに基づく運用支援や統計レポート分析などの付加価値を提供しています。これにより、クライアントの生産性向上や業務効率改善に寄与する体制を構築しています。

競合他社との差別化に向け、生成AIや音声認識技術を積極的に取り入れた独自サービスの展開を強化しています。特に「VLOOM」等の独自サービスを通じて、高度な自動化ニーズを持つ市場において独自のポジションを確立することを目指しています。

バリュエーション

2026年8月7日時点のデータに基づくと、同社の株価は345円となっており、時価総額は約16.1億円です。この時点でのPERは15.87倍、PBRは1.17倍と算出されています。

また、同日の市場データにおける配当利回りは1.74%となっています。これらの指標に基づき、現在の市場評価を反映した投資判断の検討が可能となります。