事業モデル

同社は「クラウド世代のリーディング・カンパニー」を目指し、ソリューション事業と製品事業の二本柱で展開する構造です。ソリューション事業では、Salesforceを中心としたコンサルティングやインテグレーション、保守を提供しており、累計23,000件を超える導入実績を有しています。

製品事業においては、mitoco(ミトコ)をはじめとするクラウドサービスの開発・販売・保守を行い、サブスクリプションによる収益基盤の構築を進めています。また、子会社を通じてSAPのマイグレーションや量子コンピューティングの研究など、多角的な技術領域への展開も進めています。

KPI

ソリューション事業は、Salesforce関連の導入開発に加え、SAPのクラウド移行やエンジニア派遣などの寄与により、当連結会計年度で26,020,682千円の売上高を計上しました。同事業の営業利益は3,213,441千円となり、前年同期比で9.7%の成長を見せています。

製品事業では、mitoco等のサブスクリプション売上が伸長し、当連結会計年度の売上高は2,254,367千円となりました。一方で、同事業は「mitoco ERP」等への積極的な投資を継続しているため、営業損失が126,279千円となっています。

成長ドライバー

国内パブリッククラウド市場は2030年に向けて高い成長が見込まれており、この追い風が同社の事業基盤を支えています。特にSalesforce認定資格を持つ高度な技術者を育成・確保する体制が強みであり、質の高いサービス提供による案件の継続的な受注を可能にしています。

中長期的には、特定のプラットフォームへの依存を低減するため、AWSやデータ活用コンサルティング、SAP関連事業などの新規領域へ注力しています。また、タイ法人を通じたアジア圏への展開や、安定した収益基盤となる製品・保守サービスの強化も成長の柱として位置づけられています。

リスク

技術革新のスピードが速いIT市場において、最新動向への対応遅れや高度な人材の確保・流出が経営成績に影響を及ぼす可能性があります。特に同社サービスはエンジニアの技術力に依存するため、採用と教育の成否が重要な要素となります。

また、特定のプラットフォームに対する高い依存度や、代表者への高い依存度がリスクとして挙げられています。さらに、不採算プロジェクトの発生や、サイバー攻撃等のシステム障害による信頼失墜、知的財産権に関する紛争なども潜在的なリスク要因として認識されています。

競合

同社は国内で早期からSalesforceのインテグレーションに参画しており、認定資格者の数において業界トップクラスの立ち位置を確保しています。この強固な技術基盤により、単なるシステム構築にとどまらない高度なコンサルティングを提供し、競合に対する優位性を築いています。

一方で、クラウド市場全体の拡大に伴い、多様なニーズに対応するためのマルチ・クラウド対応や、他社との差別化が求められる環境にあります。同社はこれに対し、SAP関連の専門性や量子コンピューティングといった先端技術への投資を通じて、独自の立ち位置を確立しようとしています。

バリュエーション

2026年8月7日時点の市場データにおいて、株価は2,218円となっており、時価総額は約268.2億円です。同日のデータに基づくPERは17.06倍、PBRは2.14倍と算出されています。

また、同日時点での配当利回りは0.82%となっています。これらの指標は、成長性の高いクラウド市場における同社のポジションを反映した数値となっています。