事業モデル

同社はグループウェアを中心としたソフトウエア事業、システム開発サービス事業、および海外事業を展開しています。主力製品である「desknet’s NEO」を軸に、クラウドサービスによる提供やライセンス販売、保守・コンサルティングを提供しています。

システム開発サービス事業では、高度な技術力を背景としたシステムエンジニアリングサービスを提供し、ノウハウの蓄積と技術者の育成を図っています。海外事業においては、東南アジアを中心とした拠点展開を通じて、製品の販売やパートナー企業の開拓を進めています。

KPI

当連結会計年度において、売上高は前年同期比13.3%増の8,230,230千円を記録しました。営業利益は同期間で28.0%増の2,497,767千円となり、経常利益も27.3%増の2,610,407千円と大幅な成長を見せています。

経営指標として掲げる売上高経常利益率は、前年度の28.2%から今期は31.7%へと向上しました。また、ソフトウエア事業におけるクラウドサービスの構成比は、前年度の65.8%から当期は69.6%へと上昇しており、ストック型ビジネスへの移行が進んでいます。

成長ドライバー

成長の柱として、生成AI技術を統合した「neoAI Chat for desknet’s」などの新機能提供や、高度なAIアシスタントとの連携強化を推進しています。これにより、顧客の利便性向上と付加価値の創出を図り、競争優位性の確保を目指します。

海外事業においても、マレーシアやタイでのストック型売上の積み上げを見込んでおり、2029年1月期に向けた黒字化を目指しています。また、米国企業との提携によるAIエージェントの提供開始など、顧客体験の向上と「働き方改革」の両面を支援する領域への拡大も進めています。

リスク

クラウドサービスの基盤となるインターネット通信網やデータセンターの障害、およびサイバー攻撃による情報漏洩のリスクに対し、複数拠点の活用やバックアップ体制の整備で対応しています。また、特定の経営者への高い依存度を解消するための組織体制の見直しも進めています。

AI技術の急速な進化に伴う競争環境の変化や、ソフトウェア開発における知的財産権の侵害リスクにも注視が必要です。海外事業においては、各国の法規制や経済状況、為替変動などの不確実性が経営成績に影響を及ぼす可能性があることを認識し、モニタリング体制を構築しています。

競合

IT業界においてAI技術の進展は急速であり、大手企業やスタートアップによる参入により競争環境が激化しています。同社はこれに対し、研究開発への投資強化や外部企業との連携を通じて、製品の差別化と優位性の維持を図っています。

特にクラウド移行が進む中、大規模ユーザー向けには性能と価格面での強みを持つライセンス販売を継続しつつ、中小・公共向けにはクラウドによる利便性を提供しています。AI技術の進展により既存機能が代替されるリスクに対し、迅速な製品改善で対応する方針です。

バリュエーション

最新の市場データにおいて、同社の株価は1,671円(2026-03-19時点)となっています。この数値に基づき、現在の市場における評価を検討します。

同社は高い経常利益率を維持しており、成長戦略としてのAI活用や海外展開の進捗が今後の企業価値に寄与するとみられます。