事業モデル

同社は「プラットフォーム事業」と「セールスフォース事業」の技術領域、および「メディア」「リクルーティング」「シェアリング」の人材領域の二軸で事業を展開しています。技術面では、クラウドソリューションを用いたシステム構築やSalesforceを活用した業務効率化を支援し、DX推進を支える体制を整えています。

人材面では、独自の情報プラットフォーム「キャリコネ」を通じたメディア運営や、ハイクラス層を対象とした人材紹介、個人の時間を売買するシェアリングサービスを展開しています。これらの事業は相互に補完し合い、企業のDX化に伴うシステム構築と人材確保の両面からアプローチする構造となっています。

KPI

プラットフォーム事業では、受注に向けたエンジニアの採用・育成によるケイパビリティ拡大を重要な指標としています。また、セールスフォース事業においても、サービス提供を支えるための従業員数を評価の軸に据えています。

メディア事業においては、自社メディアの強みを示すユニークユーザー(UU)数を重要視しています。リクルーティング事業では案件数と一人当たりの売上高を、シェアリング事業では案件数と登録者数をそれぞれ主要な指標として掲げています。

成長ドライバー

DX市場の拡大を背景に、企業が抱える「人材不足」や「知識不足」といった課題に対するソリューション提供が成長の源泉となります。特にプラットフォーム事業では、リカーリングおよびマネージドサービスの立ち上げにより新規受注の拡大を目指しています。

また、シェアリング事業においては、2024年3月期から開始した新規サービスの立ち上がりに注力しており、収益性の向上を図っています。これらの取り組みを通じて、中期経営計画において掲げた売上高や営業利益率の目標達成に向けた成長を推進しています。

リスク

技術革新のスピードが速い環境下において、最新のテクノロジーへの対応やノウハウの蓄積に遅れが生じた場合、事業に影響を及ぼす可能性があります。また、受託開発案件においては、顧客による仕様変更や不具合の発生によりプロジェクトの採算が悪化するリスクが存在します。

外部環境としては、検索エンジンのアルゴリズム更新によるメディア流入数の変動や、労働者派遣法・職業安定法などの法的規制への対応が重要となります。さらに、高度な専門性を要する事業においては、優秀なエンジニアやコンサルタントの確保と定着が持続的な成長に向けた重要な課題となっています。

競合

同社はDX市場において、システム開発による技術支援と、人材採用を通じた人的リソースの確保の両面からアプローチする独自の立ち位置を築いています。特に高度な専門性を要するIT分野やコンサルティング領域において、顧客の課題解決に寄り添う体制を構築しています。

競合環境においては、DX推進における深刻な人手不足が背景にあるため、質の高い人材確保に向けた競争が激化している状況にあります。同社はこれに対し、独自のメディア資産や強固なパートナーシップを活用することで、差別化を図りながら市場での優位性を確保しようとしています。

バリュエーション

最新の市場データにおいて、同社の株価は128円となっており、時価総額は約58.5億円です。PERは30.42倍、PBRは6.30倍と算出されています。

これらの数値は、成長期待を織り込んだ現在の市場評価を反映しています。投資判断にあたっては、DX関連の強固な事業基盤と、今後注力するシェアリングやリクルーティング等の多角的な展開による収益性の改善を見極めることが重要となります。