事業モデル

同社は、クラウドERPの開発・販売を行うパッケージ事業と、顧客システムの受託開発やIT人材の派遣を行うシステムインテグレーション事業を展開しています。

パッケージ事業では、主力製品「MA-EYES」を通じて、SaaS版によるストック型売上と一括導入版によるフロー型売上の両方を獲得する構造です。一方、システムインテグレーション事業は、安定的な利益を確保しつつ、高度な技術力を活用した受託開発を提供しています。

KPI

パッケージ事業では、SaaS版の拡販によりストック型売上を積み上げ、収益基盤の安定化を図る方針です。当事業年度において、システムインテグレーション事業は前年比10.0%増の売上高6億51百万円を計上しました。

研究開発活動においては、24名から37名の体制で「MA-EYES」の機能拡張や法改正対応、セキュリティ強化に注力しています。当事業年度における研究開発費は132百万円を投じており、製品競争力の維持・向上を図っています。

成長ドライバー

成長戦略の柱として、DX推進や人手不足を背景としたERP導入市場の拡大を取り込むための「MA-EYES」の機能拡充と新業種向け開発を進めています。

また、フリーランス向け案件紹介サイト「Humalance」によるリソース確保や、営業組織の強化を通じた全国的な販路拡大も成長に向けた重要施策です。特にSaaS版のラインナップ拡充により、顧客基盤を広げつつストック型収益の比率を高める戦略をとっています。

リスク

事業規模が小さく特定のERP製品への依存度が高いため、市場競争力の低下や受注の停滞が経営成績に直押しするリスクがあります。これに対し、SaaS版の拡販による顧客数の分散とストック型売上の積み上げで対応を図っています。

また、高度な専門知識を要する事業特性上、優秀な技術者や営業人材の確保・育成、および特定人物への過度な依存がリスク要因として挙げられています。これらに対し、教育体制の充実やマネージャー層の育成による組織的な体制構築を進めています。

競合

同社の主要顧客ターゲットと重複するERP製品を販売する企業は、市場に約20社存在すると想定されます。

競合他社の技術力や営業力の向上による競争激化に対し、同社は顧客ニーズを反映した迅速な機能開発と、独自の強みを持つシステムインテグレーション事業の販路開拓によって対抗しています。特に特定業種に特化したパッケージ展開により差別化を図る方針です。

バリュエーション

2026年8月7日時点の市場データにおいて、同社の株価は491円となっています。

同日のデータに基づく時価総額は約22.0億円であり、PERは24.57倍、PBRは2.92倍と算出されています。また、同日時点で発表されている配当利回りは3.11%となっています。