事業モデル

同社は独自のIoTデータコレクトプラットフォーム「FASTIO」を活用し、多様な産業の課題解決を支援するインテグレーション事業を展開しています。この基盤により、融雪・消雪装置の監視を行う「ゆりもっと」や、車両の運転状況を可視化するカーテレマティクスサービス「Pdrive」などのソリューションを提供しています。

また、建設現場のDXに特化した「コンストラクションソリューション」や、太陽光発電分野での付加価値創出を目指す「IoTパワード」など、複数の領域で事業を展開しています。2025年8月には一部子会社を譲渡し、現在はより強固な技術基盤とパートナーシップに基づく提供体制を構築しています。

KPI

当連結会計年度の売上高は3,003,786千円となり、前年度比で11.6%の増加を記録しました。営業利益は49,621千円と、前年度と比較して567.0%の大幅な増益を見せています。

一方で、当期純損失は35,039千円となっており、前年度の同額(69,151千円)からは改善が見られます。成長途上の企業として、売上高の増加を最重要視しつつ、営業基盤の拡大による企業価値の継続的な向上を目指しています。

成長ドライバー

国内IoT市場は2028年に向けて高い成長が見込まれる分野であり、同社はこの中で高利益率なソリューション提供を通じて安定した売上成長を追求しています。特に「ゆりもっと」や「現場ロイド」といった主力パッケージの普及に加え、ストック収益の強化に注力しています。

今後の成長戦略として、AI活用やリモートモニタリング、電源・電池領域を統合する「垂直統合領域の拡大」を掲げています。また、大手企業とのアライアンスを通じて、建設DXやGX分野における市場シェアの拡大を目指す方針です。

リスク

技術革新のスピードが速い業界特性上、最新のノウハウや開発環境の維持が不可欠であり、想定を超える変化への対応が課題となります。また、受注生産型のソフトウェア開発においては、見積もりと実コストの乖離による不採算案件のリスクが存在します。

さらに、建設投資動向や天候条件といった外部要因により、特定のソリューションの需要が変動する可能性があります。加えて、人件費の高騰や技術者不足に伴う外注コストの上昇が、収益性に影響を与える可能性も認識されています。

競合

同社は独自のプラットフォーム「FASTIO」を強みとしており、多様なデバイスからのデータ取り込みや外部クラウドとのシームレスな連携を実現しています。この高い技術力とノウハウにより、競合他社との差別化を図っています。

特に建設DX分野では、現場の安全性や生産性を向上させる「現場ロイド」を展開し、大手ゼネコン等との共同開発を通じて競争力を高めています。また、GX分野においてもパートナーシップを構築し、独自の付加価値を付与することで市場での優位性を確保する方針です。

バリュエーション

2026年8月7日時点の株価は669円となっており、同日の時価総額は約31.5億円です。この時点における株価に対する株価純資産倍率(PBR)は3.92倍を記録しています。

投資判断にあたっては、成長途上の企業として売上高の伸びと営業利益の改善状況が重要となります。同社は高い成長が見込まれるIoT市場において、独自の技術基盤を活用した事業拡大を進めています。