事業モデル
同社は、システムの開発から保守・運用、製品販売までを一貫して提供する総合情報サービス事業を展開しています。主な対象は製造業、社会インフラ、モバイル分野の3つのソリューションに分類されます。
特にグローバル製造業では自動車や重工業向け、社会インフラでは電力や金融などの基幹システムを支えています。また、子会社を通じて提供する独自の業務報告システムなど、特定のニーズに応える製品も展開しています。
KPI
当連結会計年度の売上高は14,051,094千円に達し、前年比13.3%増と過去最高を更新しました。この成長は、M&Aによる子会社の増加や、社会インフラ分野での受注好調、技術者の稼働人数増加が寄与しています。
一方で、営業利益は705,229千円(前年比3.0%増)と堅調なものの、為替差損益の減少や特別損失の計上により、当期純利益は423,426千円(前年比10.2%減)となりました。受注状況においても、グローバル製造業と社会インフラの両分野で高い成長を見せています。
成長ドライバー
中期経営計画「SYSTarget2028」において、2028年7月期に向けた野心的な数値目標を掲げています。具体的には売上高22,000百万円、営業利益1,500百万円を目指しており、成長の柱として付加価値のあるM&Aを推進しています。
また、深刻なIT人材不足に対応するため、未経験者やシニア層を含む多様な人材の採用と独自の教育システムによる高度な育成に注力しています。さらに、AI技術の活用やビジネスパートナーとの連携強化を通じて、案件の大型化・複雑化への対応力を高めています。
リスク
IT人材が不足する労働集約型産業であるため、計画通りの人員確保が困難な場合は業容拡大に支障をきたす可能性があります。また、システム開発における見積もりと実績の乖離や納期遅延は、不採感プロジェクトの発生や信頼低下のリスクを伴います。
さらに、受注量の急減による待機工数の増加は、人件費が固定費として発生するため利益を圧迫する要因となります。これらのリスクに対し、同社は独自の管理ガイドラインの徹底や、経営戦略会議を通じたモニタリング体制の構築で対応しています。
競合
同社は、単一企業では対応困難な大規模なシステム開発において、高度な技術力と豊富なノウハウを武器に競争優位性を築いています。特に製造業や公共インフラといった安定した投資が行われる分野での強みがあります。
近年のDX推進や生成AIの普及により、案件の大型化・複雑化が進む中で、単なる人件費ベースの提供を行う競合他社は苦戦する傾向にあります。同社は、高度なプロジェクト管理と独自の教育体制を構築することで、より付加価値の高いポジションを確保しています。
バリュエーション
最新の市場データにおいて、当社の株価は529円となっており、時価総額は約56.0億円です。PERは13.79倍、PBRは1.38倍と算出されています。
配当利回りは1.51%となっており、安定した事業基盤を背景とした評価を得ています。これらの数値は2026年6月24日時点の市場データに基づいています。