事業モデル

同社はローコード・ノーコード技術とアジャイル手法を組み合わせた独自の「AGILE-DX」を用い、中堅・大企業向けに業務システムの開発サービスを提供しています。この手法により、高度なエンジニアを必要としないシステム開発の内製化を促進し、顧客企業のIT戦略における課題解決を図ります。

事業は、コンサルティングや受託開発、技術者向けトレーニングを含む「プロフェッショナルサービス」と、ソフトウェア製品の販売を行う「ソフトウェアライセンス販売」の2軸で構成されます。提供するシステムは、販売管理や生産管理など企業の基幹業務を支えるものが中心です。

KPI

当連結会計年度における売上高は2,349,515千円となり、前年同期比で6.3%の減収となりました。一方で受注高は2,724,090千円に達し、前連結会計年度と比較して106.6%と伸長しています。

次期に向けた経営目標として、2026年3月期に売上高33.0億円、営業利益1.5億円を目指す方針を掲げています。これらの数値は将来の達成を保証するものではありませんが、成長への意欲を示しています。

成長ドライバー

同社は、労働力不足や技術革新に対応するための情報システムの近代化(モダナイゼーション)に対する強い需要を追い風としています。特に、スピードとコストパフォーマンスの両立が求められる環境下で、ローコード技術の活用が加速しています。

今後の成長に向けた戦略として、構築事例のモデル化による資産化や、技術者育成プログラムの強化を通じた市場での地位確立に取り組んでいます。また、マルチローコード時代を見据えた「デジタルレイバー」の研究開発にも注力しており、次世代の課題解決を目指しています。

リスク

事業の大部分がOutSystems®に関連する製品・サービスに依存しており、同社の市場動向や契約条件の変化が経営成績に直接的な影響を及ぼす可能性があります。このリスクに対し、他社製品の活用による新たな事業展開も並行して進めています。

また、受託開発における請負契約に伴う工数増加や納期遅延のリスクを回避するため、準委任契約への移行を進めています。さらに、技術革新の速い情報サービス分野において、独自のノウハウが陳腐化しないよう、量子コンピュータ等の先端技術に関する共同研究も進めています。

競合

同社は、高度なエンジニアを必要とする労働集約型の開発から脱却し、ローコードとアジャイル手法の組み合わせによる差別化を図っています。この独自の「AGILE-DX」により、競合他社と比較して高い「理解力」「技術力」「コスト」「対応力」を強みとしています。

市場では同様の製品・サービスを提供する企業が存在し、競争が激化する懸念もあります。同社はこれに対し、独自の手法による差別化と、技術者育成を通じたソリューションの普及により、競合に対する優位性を確保する戦略をとっています。

バリュエーション

最新の市場データにおいて、当社の株価は637円となっており、時価総額は約21.3億円です。PERは18.57倍、PBRは0.84倍と算出されています。

これらの指標は、同社が展開するDX事業の成長性と市場における位置づけを反映しています。投資判断にあたっては、独自の開発手法による差別化と将来的な技術革新への対応力が重要な要素となります。