事業モデル
同社は「LaKeel DX」というアプリケーション開発プラットフォームを提供し、企業が高度な技術を習得することなく迅速にシステム構築を行う環境を提供しています。このプラットフォームでは、機能部品を組み合わせるマイクロサービス技術を採用しており、システムの陳腐化を防ぎつつ継続的な利用を可能にする仕組みを備えています。
提供するサービスは「プロダクトサービス」と「プロフェッショナルサービス」の2つに区分されます。プロダクトサービスでは、LaKeel DX上で稼働する製品群を通じて、企業が必要な機能分だけの利用料を支払うサブスクリプション型のモデルを展開しています。
KPI
当連結会計年度における売上高は7,728,364千円となり、前連結会計年度比で3.0%の減となりました。そのうちプロダクトサービスの売上高は4,809,561千円と3.8%増を記録しており、新規ライセンス販売とサブスクリプションによる利用料収入が順調に推移しています。
一方でプロフェッショナルサービスの売上高は2,918,802千円となり、前連結会計年度比で12.4%の減少となりました。受注実績については、プロダクトサービスが5,302,596千円(前年同期比110.9%増)、プロフェッショナルサービスが3,134,902千円(同101.7%増)と、いずれのサービスも高い水準で推移しています。
成長ドライバー
成長の核となるのは、LaKeel DXを基盤としたストック型収益モデルの構築です。このプラットフォームは単なるシステムのデジタル化に留まらず、顧客が開発したアプリケーションやサービスを外向けに流通させるための「ビジネスモデル変革」まで支援する仕組みを備えています。
また、独自の技術による機能部品の再利用・組み合わせが可能な構造により、少ない技術者で迅速なシステム構築を実現できる点が強みです。この高い拡張性と俊敏性が、デジタルトランスフォーメーションを推進する企業にとっての大きな優位性となっています。
リスク
事業環境としては、ソフトウェア業界における急速な技術革新や顧客ニーズの変化への対応遅れが、競争力の低下を招くリスクがあることが挙げられます。また、提供するクラウドサービスは、自然災害や通信障害、あるいはクラウドベンダー側のシステム障害といった外部要因による中断のリスクも常に存在します。
さらに、海外展開における法規制の変更や政治情勢の影響、および高度な技術を持つ人材の確保と育成が重要課題として認識されています。情報セキュリティや個人情報の漏えいに関するリスクについても、適切な管理体制の構築と継続的な対策の実施が必要とされています。
競合
同社が参入するソフトウェア業界は成長が期待される一方で、国内外の事業者が参入する可能性が高い競争の激しい市場です。特に大手クラウドベンダーによるサービスの普及により、企業側には「特定のベンダーへの過度な依存」を避けるための柔軟なシステム構築が求められる環境にあります。
同社は、独自の開発手法に関する特許取得や豊富な導入実績、ノウハウに基づく技術優位性を確保することで差別化を図っています。高度な専門知識を必要とせずとも迅速なDX推進を可能にするプラットフォームの提供により、市場での地位確立を目指しています。
バリュエーション
最新の市場データにおいて、同社の株価は729円となっており、時価総額は約48.7億円です。PERは18.41倍、PBRは1.37倍と算出されています。
これらの数値は、独自のプラットフォーム技術とストック型収益モデルへの移行を進める同社の事業構造を反映した評価となっています。