事業モデル

同社は酸化チタンおよび酸化鉄、ならびにこれらに付随する化学工業品の製造・販売を主軸としています。子会社を通じてチタン酸リチウムの製造や物流業務も展開しており、独自の技術力を基盤とした事業を展開しています。

製品は化粧品向け、トナー向け、電池、塗料など多岐にわたる用途へ供給されています。特に酸化チタン関連事業では、化粧品向け製品の出荷増加と販売価格の値上げが寄与し、収益性の向上が図られています。

KPI

当連結会計年度の売上高は8,139百万円となり、前連結会計年度と比較して4.4%の増加を記録しました。営業利益は299百万円と、前連結会計年度から81.0%の大幅な増益を見せています。

酸化チタン関連事業では、販売価格の値上げやコスト削減の効果により、営業利益が108百万円となりました。酸化鉄関連事業においても、トナー向け製品の減少を補う形で、販売価格値上げとコスト削減により営業利益は前年比17.9%増の180百万円に達しています。

成長ドライバー

第7次中期経営計画において、化粧品向け製品の拡販と収益性の向上、およびリスク耐性の強化を基本方針として掲げています。特にグローバル市場でのシェア獲得を目指し、独自の技術力を活かした新製品の開発に注力しています。

研究開発活動では、全従業員の約8%が関与しており、当連結会計年度には239百万円の費用を投じています。封止材用や水処理用の無機複合酸化物など、既存事業の枠を超えた幅広いテーマでの新製品開発に取り組んでいます。

リスク

装置産業としての特性上、主要な設備の老朽化や故障による操業停止が経営成績に影響を与えるリスクがあります。また、原燃料の調達における国際情勢の影響や、原材料価格の変動に対する感応度も重要な管理項目となっています。

さらに、為替の変動や金利の動向、および人材の確保と技術伝承に関する課題も特定されています。環境関連規制への対応や、知的財産権の侵害・侵害による訴訟リスクなど、事業継続における多角的なリスクへの対策が求められています。

競合

同社は酸化チタンおよび酸化鉄の製造において、独自の「6つのコア技術」を強みとしています。これらにより、化粧品関連の厳しい法規制への対応や、小ロット多品種生産といった高度な要求に応える体制を構築しています。

市場内では、特有の技術力と品質保証力を武器に、国内および海外の販売網を通じて競争優位性を確保する戦略をとっています。特に化粧品向け専用工場の供給力や、酸化鉄の余剰な生産能力を活用することで、独自の立ち位置を確立しています。

バリュエーション

2026年8月7日時点の市場データにおいて、同社の株価は1,013円となっています。この時の時価総額は約31.3億円であり、PERは15.43倍と算出されています。

同社のPBRは0.90倍(※提供データに基づく計算ではなく提示された数値を使用)ならびに配当利回りは1.14%となっています。これらの指標は2026年8月7日時点の市場動向を反映したものです。