事業モデル

同社は、独自技術に基づく化学品事業と、住宅・景観に関連する建材事業の二軸を中心に展開しています。化学品事業では無機化成品、有機化成品、ファインケミカルの3領域に分かれ、それぞれにおいて高度な専門性を有する製品を提供しています。

建材事業においては、壁材やエクステリアといった住宅・景観関連商品を展開しており、独自のブランド構築や提案型への転換を進めています。また、環境ビジネスや情報システムなど多角的な事業を展開し、多様な顧客ニーズに対応する体制を整えています。

KPI

当連結会計年度の売上高は707億5百万円となり、前年比1.7%増を記録しました。営業利益は108億69百万円(前期比11.6%増)、経常利益は119億21百万円(前期比10.6%増)と、堅調な推移を見せています。

セグメント別では、化学品事業が売上高515億51百万円、セグメント利益101億3百万円と大幅な伸長を記録しました。一方で建材事業は、原材料価格の高騰や物流コストの上昇などの影響を受け、売上高179億55百万円、セグメント利益5億46百万円となりました。

成長ドライバー

成長の源泉は、独自の技術基盤に基づく「ファインケミカル」分野における高度な製品開発にあります。特に電子化学材料や機能材料において、半導体プロセス材料などの需要拡大を捉えた戦略的な展開を行っています。

また、長期ビジョン「Challenge 1000」のもと、積極的な設備投資を実行しています。丸亀工場での新プラント建設や、増田化学工業における生産設備の増強、さらには新たな拠点である坂出工場の建設など、将来の成長に向けた基盤強化を推進しています。

リスク

事業環境としては、原材料価格の高騰や物流費の上昇、および為替レートの変動が業績に与える影響がリスクとして挙げられます。特に円高は輸出の重要部分を占める化学品事業において悪影響を及ぼす可能性があるため、ヘッジによる対応を行っています。

また、新製品開発における不確実性や、競合他社との価格競争も重要な課題です。特に建材分野では大手企業の参入による低価格化の圧力があり、同社は高付加価値な提案力と独自技術による差別化でこれらへの対応を図っています。

競合

化学品事業においては、海外での安価な労働力を背景とした競合製品との競争が激化しており、高品質な製品による優位性の確保が重要となります。特に無機化成品の一部では販売競争の激化により苦戦する場面も見られます。

建材事業においては、大手企業による多額の投資を伴う低価格戦略への対抗が必要です。同社は、単なる機能性だけでなくデザインや提案力を強化することで、競合他社との差別化を図り、市場における優位性を維持する方針です。

バリュエーション

2026年8月7日時点の市場データにおいて、株価は2,953円となっています。同日の時価総額は約2414.2億円と算出されています。

また、同日の指標としてPERは28.90倍、PBRは2.50倍を記録しています。配当利回りは1.07%となっており、投資家に対して一定の還元姿勢を示しています。