事業モデル

同社は有機合成技術を経営基盤とし、医薬、農薬、機能性などの各種用中間物および界面活性剤の製造販売を行っています。独自のノウハウを活用し、研究開発からサービスまでを含む幅広い事業活動を展開しています。

製品展開においては、医薬用中間物や農薬用中間物のほか、近年は高屈折率材料や化粧品原料などの機能性製品の開発に注力しています。特に独自技術を用いた新製品の拡販に向けた商業生産への移行を進めており、多角的なポートフォリオを構築しています。

KPI

当事業年度の売上高は6,432百万円となり、前年同期比で2.9%の減収となりました。この要因は、医薬中間物の大幅な減少を農薬中間物や機能性中間物の増加が補う形となったためです。

利益面では、営業利益が489百万円、当期純利益が461百万円となり、前年同期と比較して増益となっています。また、研究開発費として268百万円を投じ、23名の専門人員による技術革新を推進しています。

成長ドライバー

成長の柱は、独自の有機合成技術を活用した機能性中間物の伸長と、次世代を担う高機能性製品の開発です。特に高い屈折率を持つ材料やビタミンC誘導体など、付加価値の高い分野での展開を強化しています。

今後の見通しとして、欧州向け医薬中間物の販売回復による輸出売上高の増加を見込んでいます。また、生産性の向上と徹底したコストダウンにより、安定的に利益を稼げる企業体質への転換を目指しています。

リスク

原材料調達における地政学リスクや、原油・ナフサ価格の動向によるコスト変動が経営成績に影響を与える可能性があります。特に中東情勢の緊迫化に伴う供給不安に対し、供給ソースの多元化を進めています。

また、農薬用中間物の売上は天候による病害虫の発生状況や、特定の時期への売上集中といった季節要因の影響を受けます。これらに対し、マルチパーパスプラントによる柔軟な生産体制や、早期の受注確定に向けた営業活動でリスク低減を図っています。

競合

同社は有機合成技術とユニットプロセスのノウハウを強みとしており、特定のニッチな分野で高い技術力を有しています。医薬・農薬メーカー等の顧客に対し、高品質な中間物を提供することで競争優位性を構築しています。

競合環境においては、製品の品質維持や安全・環境への対応が重要な要素となります。同社はEHS(環境・健康・安全)への取り組みを強化し、安定した操業体制を整えることで信頼性の高い企業基盤の確立を目指しています。

バリュエーション

2026年8月7日時点の市場データにおいて、株価は2,990円となっています。同日の時価総額は約41.2億円と算出されています。

また、同日の指標としてPERは8.94倍、PBRは0.49倍を記録しています。配当利回りは2.85%となっており、安定した還元姿勢が見て取れます。