事業モデル

同社は樹脂特性および生体物質の制御をコア技術として、3つの主要な事業を展開しています。半導体資材事業では、液晶や有機ELディスプレイ向けに不可欠なスペーサーテープ等の保護資材を提供しています。

衛生検査器材事業では、食品や医薬品の製造過程で用いられる試薬や培地、容器類を製造・販売しています。また、PIM事業では粉末射出成形技術を駆使し、自動車用ターボ部品や高機能な放熱部品などの精密な金属・セラミックス成形体を提供しています。

KPI

当連結会計年度の業績は、売上高が3,357百万円(前期比4.9%増)、営業利益が204百万円(前期比154.0%増)と大幅な成長を記録しました。特に衛生検査器材事業では、外食需要の回復や新製品の展開により売上高が過去最高を更新しています。

PIM事業においても、自動車用ターボ部品などの受注が堅調に推移し、売上高は過去最高を更新しました。半導体資材事業においては、第3四半期以降の液晶パネル需要の回復を受け、前年比で増収となるなど、各部門で底堅い推移を見せています。

成長ドライバー

中長期的な成長に向けた「VISION30S」を策定し、2030年度までに連結売上高50億円以上、営業利益5億円を目指しています。衛生検査器材事業では、人手不足を背景とした簡易型微生物検出用培地の市場拡大を見込んでいます。

PIM事業においては、量産技術の確立と歩留まりの向上による生産効率化が今後の成長の鍵となります。また、半導体資材事業においても、原価低減に向けた製品開発や、日韓二拠点の生産体制・人員配置の最適化を進めることで収益性の向上を図る方針です。

リスク

半導体資材事業においては、特定の販売先への売上依存度が高く、顧客の戦略転換や景気動向による影響を受けやすい構造があります。また、製品が代替技術によって置き換えられる可能性もリスク要因として挙げられています。

共通の経営課題として、原材料価格やエネルギーコストの高騰、および地政学リスクに伴う供給不安への対応が挙げられます。特に半導体資材と衛生検査器材の両事業において、石油化学製品等の原料価格変動が収益を圧迫する要因となるため、戦略的な調材活動による影響の最小化が求められています。

競合

同社は独自の技術力を背景に、特定のニッチな市場で強固な地位を築いています。半導体資材事業では、高度な技術を要するテープ部材において直接販売を行う体制を構築しています。

衛生検査器材事業においては、食品や医薬品といった厳格な品質管理が求められる分野で信頼を獲得しています。PIM事業においても、複雑な形状の量産加工が困難な超硬金属やセラミックス成形体において、独自の技術優位性を活かした製品提供を行っています。

バリュエーション

2026年8月7日時点の株価は650円であり、同日の時価総額は約28.7億円となっています。この時点でのPERは20.29倍、PBRは1.57倍と算出されています。

また、同日のデータに基づく配当利回りは1.54%となっています。これらの指標は、同社が持つ技術的優位性と成長への期待を反映した数値となっています。