事業モデル

同社は「SECURE AC」「SECURE VS」「SECURE Analytics」の3つのサービスを中核に、ハードウェアとソフトウェアを組み合わせたワンストップ型のセキュリティソリューションを提供しています。入退室管理や監視カメラといった物理的なセキュリティに加え、AIによる画像解析技術を統合することで、高度な付加価値を実現しています。

提供するシステムは、オンプレミス型からSaaS型のクラウド型まで幅広く対応しており、企業の多様なニーズに応える体制を整えています。特に顔認証技術を活用したソリューションは、オフィスやデータセンター、工場など多岐にわたる現場で導入が進んでいます。

KPI

同社は事業の成長性を測る指標として、売上高成長率、営業利益、および売上総利益率を重要視しています。これらの数値に加え、非財務的な指標としてシステム単位での導入件数を活用し、将来の収益基盤の強化を評価しています。

具体的には、SECURE ACについては20万円以上、SECURE VSについては10万円以上のシステム案件を対象としています。これら特定の基準に基づく導入件数の積み上げにより、事業の拡大と安定的な成長に向けた進捗を管理しています。

成長ドライバー

AI(画像認識)技術の実装力を強化することで、単なる防犯に留まらない行動分析やマーケティングリサーチといった付加価値の高いサービスを提供し、顧客のDX推進を支援しています。特に顔認証による入退室管理は、2025年3月時点で導入件数が10,000件を突破しており、需要が拡大しています。

また、子会社の買収による納品体制の強化や、レジレス店舗の展開といった新領域への挑戦も成長の源泉となります。さらに、資本業務提携を通じたコスト削減や、韓国子会社を起点とした海外展開の推進により、さらなる事業規模の拡大を目指しています。

リスク

技術革新のスピードが速いAI・IoT分野において、最新技術への対応が遅れることで競争力が低下するリスクが存在します。また、特定の仕入先である韓国企業との契約に依存しており、同社の戦略変更や供給制約が発生した場合には経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

外部環境としては、円安による輸入コストの増加や、地政学リスクに伴うサプライチェーンへの影響が懸念されます。さらに、高度な技術力を要する事業特性から、優秀な人材の確保と育成が継続的な成長に向けた重要な課題となっています。

競合

国内のセキュリティ市場は、人手不足を背景とした無人化・省力化やDX推進の流れを受け、今後も拡大が見込まれる有望な市場です。しかし、海外企業の参入による低価格競争や、競合ベンダーの増加といった厳しい競争環境にさらされています。

同社は、長年の実績とノウハウに基づくシステム構築能力と、最新のAI技術を融合させることで優位性を確立しようとしています。特に高度なセキュリティニーズに対し、ワンストップで提供できるソリューションの充実により、競合他社との差別化を図っています。

バリュエーション

同社の株価は1,753円(2026年3月19日時点)となっており、時価総額は約93.6億円です。市場データに基づくPERは44.59倍、PBRは2.13倍と算出されています。

同社は独自の技術力を背景とした成長期待を反映する評価を得ていますが、今後の業績推移やAI分野でのシェア拡大が投資判断の焦点となります。