事業モデル
同社は「社会を変える事業を創る」というミッションのもと、二つの主要セグメントを展開しています。ビジネスプロデューズ事業では、大企業向けの戦略コンサルティングやM&A支援、ソーシャルインパクトボンドを活用したファンド運営など、多角的な支援を提供しています。
一方でインキュベーション事業では、スタートアップ企業への投資育成を行っています。近年は「新規事業の創造」から「既存事業の変革」へと支援領域を拡大しており、クライアントに対する包括的なサポート体制を構築しています。
KPI
当連結会計年度において、売上高は前年比40.6%増の8,691百万円に達し、大幅な成長を見せています。特にビジネスプロデュースセグメントでは、サービスラインの拡充と人材の戦力化により、費用増加を上回る売上の伸びを記録しました。
利益面でも好調で、経常利益は前年比529.0%増の1,872百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は1,423百万円から1,593百万円へと大幅に伸長しています。これらの成長は、強固な収益基盤の確立とクライアントニーズへの適合を反映した結果とみられます。
成長ドライバー
今後の成長戦略として、同社は2030年3月期に向けた野心的な目標を掲げています。具体的には売上高110億円以上、営業利益率15%以上の達成を目指し、経営資源をビジネスプロデュース事業へ集中させる方針です。
この成長を支える柱として、デジタル・IT領域への支援拡大やグローバル展開の支援など、4つの提供価値にフォーカスした取り組みを進めています。また、AIの進展や不確実な環境に対応するため、高度な専門性を持つ人材の採用と育成にも積極的に投資を行っています。
リスク
事業運営における主要なリスクとして、コンサルティング業界特有の人材確保・流出による成長制約が挙げられています。優秀な人材の獲得競争が激化する中で、適切な教育とリテンション策の重要性が高まっています。
また、インキュベーション事業においては、株式市場や未上場株式相場の変動、および海外投資における為替変動の影響を受ける可能性があります。特にインド企業への投資比率が高いため、当該地域の政治・経済情勢の変化によるカントリーリスクにも留意が必要です。
競合
同社は、単なるコンサルティングに留まらず、事業創造から成長戦略立案までを包括的に支援する独自の立ち位置を築いています。特にガバナンス改革やアクティビズムの台頭を受け、既存事業の変革を含めた総合的な企業価値向上を求める企業のニーズに応えています。
競合環境においては、高度な専門知識と機密情報の厳重な管理が信頼の源泉となります。クライアントとの関係深化による受注の長期化や、サービスメニューの拡充を通じて、他社との差別化を図りつつ市場での優位性を確保する戦略をとっています。
バリュエーション
2026年8月7日時点の株価は2,350円となっており、同日の時価総額は約205.4億円です。この時点におけるPERは12.95倍、PBRは1.93倍と算出されています。
また、同日のデータに基づく配当利回りは11.66%を記録しています。これらの指標は、同社の成長期待と現在の市場評価を反映する重要な要素となります。
